Archive for the 「 “GANA” 」 Category

昨日はiPadのリリースについてのエントリーを入れたおかげで、1月のCESレポート以来最大のアクセスがあった。有難いことである。
ブログをやっていていいのは、このフィードバックであり、リアルタイム性である。執筆している側の励みになることは言うまでもない。
この意力ブログの前にやっていたブログのカウンターから合計すると27万アクセスくらいになり、もうすぐ記念すべき30万アクセスを達成できそうである。

さて、すでに日本では評論家としてかなりの位置にあることがTwitterのフォロワー数にも如実に現れている池田信夫氏が自身の3月5日付けのブログエントリー「電子出版はすでに始まっている」で「株式会社アゴラブックス」の設立を報告しながら、電子出版の今後について下記のように述べているのが興味深い。

iPadは今月下旬に日本でも発売されるが、それを使って読む電子書籍が日本にはほとんどない。このまま放置すると、日本は音楽流通や映像流通のように欧米に大きく引き離され、中国にも抜かれるおそれが強い。しかし日本の業界の実態を知っている人ほど、ビジネスを始めようとしない。電子書籍は、これまで挫折に次ぐ挫折の連続だったからだ。その原因はいろいろあるが、大きくいって次の3つだろう:

1. 紙の本に匹敵する見やすい端末がない
2. 出版社がコンテンツを出さない
3. 流通ルートがない

このうち1は、iPadやKindle(秋には日本語版が出るようだ)で解決されるだろう。2は意外にそうでもなく、出版不況が深刻化する中で「座して死を待つより電子出版に活路を求めたい」という出版社は多い。角川歴彦氏のように著書を全文公開する経営者もいるし、Google Booksに4000点も提供した出版社もある。

たぶん一番むずかしいのは3で、これまでの電子出版がこけた最大の原因もこれだ。実は今でもそういうウェブサイトはあるが、ほとんど売れていない。ところがオタク系サイトは繁盛しており、並みの出版社よりもうかっている。携帯の読書サイトの大部分もオタクとマンガとエロで、これも高い収益を上げている。

これらは日本の電子出版業界において的確な分析であると思う。角川氏の著作については我々の仲間内でも大きな話題になった。出版社についてはこれからは「コンテンツを出さない」という選択肢はどんどん取りにくくなるであろう。なぜならそれは出版社にとって一番重要な「作家の囲い込み」に影響を及ぼすからである。この点で大手出版社が大同団結をしながらことを進めるというのは、そのままのパワーバランスを維持しようという姿勢の現れでもあるから、逆に弱い立場の側にある出版社は手も足も封じられてしまうということにつながる。せっかくのいわば「下克上」のタイミングだというのに。本当は今の状態というのは「やったもん勝ち」である。特に情報や書籍に相応の対価を支払う層というのは限られている訳だから余計にそうだ。

この点でアメリカのアマゾン・アップル・グーグルは、今のところうまくお互いの棲み分けを「プラットフォーム」という観点ではよく考えながら戦略を立てているように思う。それぞれ電子出版に対してのアプローチが微妙に異なるのだが、これはいわばブランド手法、つまりPR戦略の一環である。つまりそれぞれの立場をうまく分かりやすく表現しながら、それらのコンセプトに共感してくれる読者(ユーザー)や作家を取り込む手法というように分析している。何故なら多くの消費者は新しい市場をよく理解できておらず、結局は自身が信じる「会社というブランド」に従わざるを得なくなるからだ。
ともすれば、混乱しやすい新興の電子出版市場において、うまく方向性を示唆しながら消費者を自身の会社にとって有利なように導く心理戦のようなものが見事に展開されているのがよくわかる。(この点で音楽や動画といったメディアは非常に分かりやすいカテゴリであったが、電子書籍はかなり広範な定義をもちつつあることを知っておくことが重要だ)

だが、各社が狙う市場は所詮同じである。電子出版は何といっても「コンテンツ」販売のビジネスであり、簡単なカジュアルゲームのアプリを作ってアイデアをお金に変えるというのとは異なり、意外に「筆でお金を稼げる」人はまだまだ少ないという事実がある。この点で、既存の電子出版の枠組みそのものが広がり、流通するデジタルコンテンツの幅が広がらなければ、市場自体が活性化せず結局は著名な作家の争奪戦になる。(新聞などではすでにそうなりつつあるのはご存知の通り)
例えば日本語で書かれるブログの分量がものすごいことはすでに何度も報じられてきていることではあるが、ではそれらが有料コンテンツになるかというとそれは難しい。大半のユーザーはネットで得られる「情報」については10円すら払わないのに慣れてしまっている。それだけ「ネット=無料」のコンセプトを消費者が抱えたままなのであり、ネットベンチャーの旗手であるグーグルは、もちろん意図的に依然それが当然であるかのようなビジネス戦略を続けているわけだ。一方アマゾンは基本的にはビジネスの姿勢を崩さず、アップルはその中間くらいだろうか。(無料アプリをうまくビジネスにつなげているモデルを作れているのはアップルくらいだと思う)
ネットの世界は数がものを言う民主主義であるから、その点では各社がユーザーをどのように啓蒙していくかという心理戦が繰り広げられている。よくよく観察していると本当にこれは戦争と形容するのがぴったりである。(ビジネスがいつもそうだと言われるとそれまでだが)この点で、池田氏率いるアゴラブックス社が年会費制でユーザーを囲い込もうとしているのは良質な「活字」や「情報」というものに対価を支払う消費者を囲い込む戦略としては正しい、というかある意味唯一の方法であるし、やるなら早いほうがいい。筆者はこれらの流れがいずれは、電子書籍という媒体そのものではなくコミュニティの囲い込みにつながっていくと思っているし、そのいわば「サロン」的なコミュニティやサークルが徐々に社会に浸透していき従来のマスメディア以上の影響力をもつようになってくると思う。(ある意味セクト主義にちかいものになるが、それはやむを得ないだろう)そして、新聞と同じように既にどこかに有償で参加している読者は二つ目に入るのも切り替えるのも躊躇する。これは最近では定額課金制(サブスクリプション)モデルのオンラインゲームが辿ったのと同じ道である。(つまりポリシーはともあれ週刊金曜日は時代の先を行きすぎていたということなのかも)

時間と空間、そしてキャッシュ(資本)という制約条件の中で、一般消費者はこれからは肥大していく質の薄い情報ではなく、密度の濃い良質な情報を求めていくようになる。金銭感覚と時間感覚に敏感な人であるほどそういう動きを見せるだろう。そして、そのためには必要な対価を支払うようになる。が、そうなる人々の数も個々の月々の予算というものは大概限られているわけだから、そういう消費者をどう取り込むかが有料メディアの行く末となる。この点で、筆者は電子書籍のコンテンツがこれから大きく分けると「文庫本や新書、ハードカバー」などの活字系コンテンツと「雑誌や新聞、ムック本」と言った画像系のコンテンツの二つに分かれていくのではないかと思っている。アマゾンは無論前者を、アップルは後者を目指すだろう。消費者も大きく異なるから意外と食い合いは少なくなる、つまりアマゾンとアップルはお互いに熾烈な競争を繰り広げながらも、いわば市場拡大のために共闘している状態なのである。そして、このようなビッグネーム以外にも多くのメーカーや出版社、電子出版業者を抱えているアメリカでは様々な思惑が交差しながら電子出版の未来を方向付けようと努力をしている。 では日本と海外の市場は同じ進化を遂げるのか、それとも変わってくるのか。そして日本の出版市場を支えているマンガという独自のコンテンツはどこにいくのか。。。(次回に続く)

アップルは本日iPadの発売日が4月3日に決まったことを発表した。

iPadがいよいよ1ヶ月以内に登場!

iPadがいよいよ1ヶ月以内に登場!

CUPERTINO, California—March 5, 2010—Apple® today announced that its magical and revolutionary iPad will be available in the US on Saturday, April 3, for Wi-Fi models and in late April for Wi-Fi + 3G models. In addition, all models of iPad will be available in Australia, Canada, France, Germany, Italy, Japan, Spain, Switzerland and the UK in late April.

Beginning a week from today, on March 12, US customers can pre-order both Wi-Fi and Wi-Fi + 3G models from Apple’s online store (www.apple.com) or reserve a Wi-Fi model to pick up on Saturday, April 3, at an Apple retail store.

まずはWi-Fiモデルを4月3日(土)に投入し、3Gバージョンは4月下旬になる見通し。しかも4月下旬には「全モデル」が下記の国々で発売されるとしている。
販売対象国: オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、スイス、イギリス

1週間後の3月12日からWi-Fi版とWi-Fi 3G 版のモデルがオンラインストアから予約可能になり、4月3日にアップルストアの店頭でピックアップが可能になるとのこと。

価格については下記。先日発表されたとおりか。

Pricing & Availability
iPad will be available in Wi-Fi models on April 3 in the US for a suggested retail price of $499 for 16GB, $599 for 32GB, $699 for 64GB. The Wi-Fi + 3G models will be available in late April for a suggested retail price of $629 for 16GB, $729 for 32GB and $829 for 64GB. iPad will be sold in the US through the Apple Store® (www.apple.com), Apple’s retail stores and select Apple Authorized Resellers.

一方注目の電子出版プラットフォーム 「iBooks」に関しては下記のような言及に留まっている。

The new iBooks app for iPad includes Apple’s new iBookstore, the best way to browse, buy and read books on a mobile product. The iBookstore will feature books from the New York Times Best Seller list from both major and independent publishers, including Hachette Book Group, HarperCollins Publishers, Macmillan Publishers, Penguin Group and Simon & Schuster.

The iBooks app for iPad including Apple’s iBookstore will be available as a free download from the App Store in the US on April 3, with additional countries added later this year.

先日発表された大手五社の名前とNYタイムスの名前が挙げられているのみ。本体の発売と同時に米国ではiBooks Appがダウンロード可能になるも他の国々では「今年の後半」のリリースになるとしか書かれていない。日本に来るのはまだ先のようだが、筆者が注目したいのは「日本語」のコンテンツが表示および出版可能か、ということである。続報が入り次第お伝えしたい。

また、ネット上ではアップルの求人に対する話題が盛り上がりを見せている。アジア太平洋地域とカナダにおいてiBooks関連事業を手がけるマネージャー職で人材を募集しているようだ。
必要要件としては下記のようになっている。我こそはと思う方はアプライされてみては!?(そしてぜひ弊社のコンテンツを扱って頂きたい 笑)

Experience:

8-10 years relevant publishing experience, with 2-5 years working in online media.
BA/BS required with strong analytical background; MBA a plus.
International work experience.

(日本語の記事はこちらでも取り扱われている)

少し、というかかなり挑発的な見出しになってしまったが、最近考えれば考えるほど大型SNSの時代は終焉に向かってきているような気がする。いや、あるいはメンバーはそこにいるかも知れないが、主にアクティブな時間を過ごす場所はどこか他にいくのではないか。こう考える理由はいくつもあるのだが、特に日本の事情を鑑みると、例えば下記のようなポイントを繰り返し考えている。(ブレストなので少しまとまりが悪いのだが)

1.結局儲かっているのはSNSの運営会社であるという事実。(あるいは儲からなくてサービスを中断せざるを得なくなる)
2.会員数が成功の指標になり、結果サービス事態がベータ版と銘打っているような状態でも上場できてしまうという事実。
3.そしてそれに伴いスパムや広告が増え、結局いづらくなってくるという悪循環。
4.日本語という言語の得意さゆえに日本のSNSは世界に出ることは難しい。
5.本来なかなか変わらない人間関係というものを中心に構築されているはずのSNSが流行にかなり左右される点。(人間関係は変わっていないのに)
6.オープンソーシャルの意義!?

筆者はこれらの問題に対する一つのソリューションがNINGではないかと思っている。何より多言語対応を考えた際にはNINGがとっているアプローチはFacebookのそれよりも実利面で優れていて合理的である。(Facebook は各種アプリの乱れで、すでにあまりにも乱雑な状態になっている)

囲い込みを行うという点でも、電子書籍販売や物販のインフラとして用いるという点でもNING(というかオープンソーシャル)のアプローチは秀逸だと思う。アプリの数はまだまだ少ないが、実用的なものが多い。 Facebook と NING を比較すると、商用的なのは断然NINGだ。これまでに実験的に10弱のNINGネットワークを構築してみたが、調べれば調べるほどNINGは最初からビジネスのことをよく考えて作りこまれている感じがする。

NING動画 “Going Local with Ning: the Screencast”

ということで始めました、NINGネットワーク構築サービス。
詳細はこちらのサイトで 。すでにいくつか商談がまとまっており、今のところ誰と話してもなかなか評判がよい。安価で堅牢な会員制向けサービスや多言語サービスを構築したいという方にはぜひともお勧めしたい。

朝日新聞は2月24日付けで下記のような報道をした。
このニュースは英語の検索ではひっかからないようで、日本のソースからしか調べることができなかった。

 【マウンテンビュー(米カリフォルニア州)=赤田康和】インターネット検索大手の米グーグル幹部は23日、朝日新聞のインタビューで、今年夏から秋にかけ、日本を含む10カ国で電子書籍の販売を始めることを明らかにした。パソコンや電子書籍専用端末で本の全文を読める。当初の販売タイトル数は、10カ国を合わせ、最大200万冊規模になるという。

 同社戦略提携担当のディレクター、トム・ターベイ氏が取材に応じた。米、英、フランスなど5カ国では8月ごろ、日本、スペイン、イタリアなど5カ国では9月か10月ごろの販売開始を目指す。すでに、出版社などの許諾を得て本の一部を見せるサービスを世界的に200万冊規模で展開しており、これを全文に拡大するよう出版社と交渉しているという。

 新サービスの名前は「グーグル・エディション」。グーグルのサイトに接続して購入すれば、いつでも電子ブックを読むことができる。日本国内では、「複数の大手出版社が前向きになっている」(同社日本法人の担当者)という。PHP研究所は当初、著者の了解を得た作品1千タイトル程度を提供する予定だ。

どこの出版社が「前向き」に検討しているかは分からないが、これはかなり希望的なニュースかも知れない。グーグルの名前の大きさは停滞した業界に風穴を開けるには十分かも知れない。これからは先日連合した大中出版社21社が足並みを揃えて前に進むのか、それともその場にとどまるのか、はたまた足並みが合わずして転んだり裏切り者が出てきたりするのかも知れない。
9月か10月ごろのスタートということだが、これまでにはiPadが発売されているし、キンドルも日本語対応をしているかも知れない。いずれにせよ、今年が大きな山場になることは間違いない。

アップルは注目のカウントダウンをついに終了し、iTunesでの電子音楽配信で100億ダウンロードを達成したことを告知した。

Macworldが伝えたところによると、DLは1年半前には50億だったそうだから、驚異的なスピードである。アップルは記録的な100億曲目の購入者にiTunesの10000ドル(100万円弱)相当のギフトカードをプレゼントするコンテストを主催していたが、それは誰の手にいったのだろうか。10日ほどしたら告知されるのではないかとのことだが。(DL全部iPodに入るのだろうか)

iTunes 100億DL達成!

iTunes 100億DL達成!

注目のダウンロード人気ベスト10は下記のようになったらしい。

1.”I Gotta Feeling” by Black Eyed Peas
2.”Poker Face” by Lady Gaga
3.”Boom Boom Pow” by Black Eyed Peas
4.”I’m Yours” by Jason Mraz
5.”Viva la Vida” by Coldplay
6. “Just Dance” by Lady GaGa & Colby O’Donis
7.”Low (feat. T-Pain)” by Flo Rida
8.”Love Story” by Taylor Swift
9. “Bleeding Love” by Leona Lewis
10.”Tik Tok” by Ke$ha

実は恥ずかしながらほとんど知らない曲ばかりだが、それだけ世相を反映しているということか。着実に若者には楽曲の電子配信が根付いているということだ。

しかしいやはや、とにかく大きな数字である。おめでとう、iTunes!

というアナウンスメントが追加三言語対応の告知の前日にあたる2月18日にあった。
これにより、プラットフォームもどんどん増加、と勢いこんで記事にするほど筆者はブラックベリーのポテンシャルを見込んでいない(苦笑)のだが、これによりキンドルはキンドル端末以外に、iPhone/iPod、PC、Blackberryと対応可能になった。米国のモバイル端末市場ではスマートフォンが隆盛を極めているが、その大半はiPhoneとブラックベリーの牽引によるものでWindows Mobileはどんどんそのシェアを落としている。

OS別スマートフォン市場シェア

OS別スマートフォン市場シェア

プラットフォームという点ではいわゆる普通の携帯電話以外はこれでほとんど対応したことになる。が、興味深いことにKindle for Mac はまだリリースされていない。

東京でキンドル国際版を使う

昨夜東京に到着。寒い。。。
到着直後のMTGでキンドル国際版を使ってみたら実際につながったので感動!!
チャージされる心配ないってのがいいですよね。日本語の表示もできたらメーラーとしても使えて最高なのにー

Kindle for PC 登場

先週は出張準備と移動続きの出張を遂行するのが必死であまりニュースを追いかけきれていなかったが、アマゾンがまたしても面白いサービスの提供を開始したとスタッフから報告を受けた。その名も”Kindle for PC”文字通り、キンドルストアのコンテンツをPC上でも閲覧できるようにするアプリケーションだ。キンドル以外のデバイスでキンドルストアのコンテンツを読めるようにしたのは”Kindle for iPhone” が最初だったが、その次は何故かMacではなくPC(つまりWindows用ということ)であるのが面白い。
(*日本語の記事についてはengadgetを参照下さい)

Kindle for PC 公式紹介ページ

Kindle for PC 公式紹介ページ

これにより、36万以上のキンドルストアのコンテンツをPCで表示させることが可能になった。ユーザー数でいくとKindle

このアマゾンの例が典型的だと思うのだが、昨今の戦国時代とも言える不況下で多くの企業が体力を失っている一方でいわゆる「勝ち組企業」はまさにここが勝負時とばかりに攻めに転じているように思う。(WSJによると中国は今度はあのVolvoを買収することになるようだ)この意味で私のみならず多くのウォッチャーが目を光らせている新世代型勝ち組企業集団であるGANA (Google、Apple、Nintendo、Apple)はめざとい動きを見せているが、この4社の中では競合する場合も、協業する場合もあるのが興味深い。例えば携帯市場ではKindle for iPhoneをアップルが受け入れたので、AmazonとAppleは友好状態にあるように思えるが、iPhoneキラーの大本命であるGoogle製OSアンドロイドを搭載した新型携帯機種が近頃多数リリースされてきており、こちらの競争もかなり面白いものとなっている。(市場は異なるが、中国のOPhoneも完成度では単なるiPhoneコピーとはいえないくらいのできに仕上がっているという噂もきく。中国は現時点ではダークホースだが、携帯市場においてはそのうち大本命に格上げになるかも知れない、何せ7億人のユーザーを有しているのだから。そしてアップルはその完成されすぎた閉鎖的なエコシステムの故に中国では苦戦を強いられるであろう)任天堂はいよいよ利益を落とし始めたので、次の大画面のDS(Nintendo DSiLL)に勝負をかけているのかも知れないが、経営陣が危惧するようにAppleのハード(iPhone&iPod Touch)にじわじわとシェアを奪われていくのかも知れない、また(これもそのクローズドなエコシステムの結果だが)WiiやDSの普及率があがり市場が飽和状態に近づくにつれてPSPやPS3が売上を伸ばしてきているという事実もある。(DSは依然売れているようで、それも本当にすごいことだが。何せ1億5千万台を超えるとか超えないとかいうレベルの話だ)PSPのGOはUMDを廃したスタイルでDSに一矢報いることができるのか、それとも成長めざといiPhone/iPod市場の勢いを食い止めることができずに終わってしまうのだろうか。このあたりを見ているのは中途半端な映画を見ているよりもかなり面白い。もっとも株の売買をしている側からするとハラハラさせられることも多く、とても楽しめる状況じゃないのかも知れないが。

ネットと選挙

前回のアメリカの大統領選挙ではオバマ陣営が積極的にネットを用いたのが若者の支持を集めるいいきっかけになった。
ただ現行の日本の選挙法下では制限が多く、ネットがほとんど活かされない状態にあり、これは若者の民意を反映するとは到底いい難い。選挙は年金を近々もらう方々のためだけにあるのではなく、未来を築き上げていく若者のためにもあるのだ。私は日本の社会がもっと女性と子供に優しい社会となってほしいと強く願っている。今のままでは家族のことを考えた時、日本にいるよりもアメリカに住みたいと感じる妻の思いには同調せざるを得ない。私が具体的に問題と感じる日本社会のあり方についてはちょくちょく議論させてもらうとして、今回は選挙に関連したネット関係のニュースをリンクする。

まずはポータル関連

ネット大手3社が衆院選サイトに熱を入れる理由 (IT PLUS)

そしてネット選挙の実現について。ビジネスも政治も同じだが、視点は常にユーザー(顧客、有権者)重視でなければならない。若者の政治に対する無関心はどんどんひどくなっていると思うが、そういう社会を作り出してきたのはこれまでの利権誘導型の政治であり、それを助長させてきたこれまでの有権者である。(勿論私もその中に含まれる)

インターネット選挙の解禁が日本を救う(IT PLUS)

そして、Googleだ。私は商売柄“G”の動きにはいつも目を光らせているが、こういった社会貢献的な姿勢は認めざるを得ない。良くも悪くも典型的アメリカ企業だと思う。

衆院選の立候補予定者が動画で回答 グーグル、質問募集サイトを開設 (IT PLUS)

「未来のためのQ&A」概要 (Google)

以下は同記事からのGoogle日本法人辻野社長とのインタビュー内容の抜粋である。

―今回の狙いは。グーグルにとってのメリットは。

有権者と候補者の対話を促進したいと思ったことが一番の動機だ。グーグルの製品の宣伝やトラフィック増大が一義的な目的ではない。日本は公職選挙法の規制があり、米国に比べて選挙でのネット活用が遅れている。グーグルも役に立てないかと思った。

―公職選挙法への対応は。

総務省に問い合わせて、問題はないと聞いている。(動画の内容など)最終的には候補者の自己責任となる部分もあ るが、公職選挙法には最大限配慮した。現状では公示から投票までの期間はネットをフレキシブルに使えず、公示後に公開済み動画を更新することができない。 こういった面が改善されるとネットはもっと選挙で有効になる。

―ネットを使った選挙活動はインフラなどの面で公平性を欠くという指摘もあるが。

我々は場を提供する。グーグルの仕組みに興味を持って、使うかどうかは候補者の判断だ。情報格差を是正するのがインターネットだと信じている。

(抜粋 終)

何とかアメリカにいながら日本の選挙に影響を与えることができないかと思っているのだが、一つのカギはやはり動画にあるのかも知れない。公示日(8月18日予定)以降の更新は公職選挙法に抵触する可能性があるが、それまではいくらでもアップできるということだ。ブログやHPも更新できないというのはあまりにも時代遅れな気がするのだが、今回の選挙後にはこういったアナクロな法律も時代を反映したものに更新されていくことを願っている。ネットを使えない層が政権の主役になる時代は終わりを迎えつつある、というのが時代の流れだ。(それが良いか悪いかという議論はともかく) 鎖国か開国か、をいつまでも論じている場合ではない、そんな議論は100年以上前に決着がついている。そういえば今年は横浜開港150周年だそうだ。黒船が来てからそれだけの年月を経ているというのに、私には未だに「鎖国か、開国か」と論じ続けている群れがいるように思えてならない。豊富な天然資源に恵まれず、輸入に頼らざるを得ない日本、最近の東京ではレストランやコンビにでも外国人の従業員に出くわす機会がどんどん多くなっている。結論はとっくに出ているはずだ。


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