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今朝は関東圏では最も露出の多いウィキペディアン、と関西ウィキメディアユーザ会の会員の方から言われたKs aka 98さんとお会いした。
Ks aka 98さんは別名を日下(くさか)さんともいう。2008年に刊行された 「ウィキペディアで何が起こっているのか?」の第4章 それぞれが考えるウィキペディア日本語版 で、古参管理者のTomosさんと対談をされている方である。

初対面だったので、簡単な自己紹介から入り、私が「ウィキペディアンの憂鬱」を書くようになったいきさつなどを説明させて頂いた。Ks aka 98さんは非常に気さくな方で、専門分野も明確であり、ウィキペディアについての知識や編集歴も素晴らしいものをお持ちであり、お話は大変参考になった。「人類の叡智」を結集するウィキペディアが大きくなっている背景には、影で彼らのようなボランティアがいることを決して忘れてはならないのである。

大学時代に環境学を専攻した私にとって、「持続可能な発展」と「多様性」の問題は不可分なものであると考えている。私は常々ウィキペディア、あるいはウィキメディア財団の全てのプロジェクトが人類の叡智を結集する形で長期的に存続していって欲しいと願っている。今や世界最大の規模となり、百科事典という定義そのものを根本から覆しつつあるウィキペディアが世界規模で、そしてそれぞれの地域で存続するにはいろんなアプローチが必要であり、私も一ウィキペディアンとしてだけでなく、作家あるいはジャーナリストの観点からその存続に貢献したいと考えている。

Ks aka 98さんとのお話で共通の認識が確認できた点は多くあったが、大きかったのはコミュニティの中にファシリテーター的な存在が少ないという点。ともすれば一般人から「ウィキ廃人」と揶揄されるような特殊な人々が熱心に編集を続けていくこと自体は何も悪いことではないのだが、書き言葉だけでコミュニケーションを円滑に進めることは人間にとって難しいことだと思う。ウィキペディアの編集の世界では多くのルールとマナーが存在し、ルールを全く知らない、あるいは守ろうともしないような新参者と常に対峙し続けなければならないことからくるストレスは相当なものだ。だから時折ともすれば辛辣に聞こえる「愛の鞭」が善意で参加しようとした一般人の心を傷つけることもある。また、編集者同士の軋轢というのも生じてくる。
みんなで和気あいあいと楽しくやっていければ、それに越したことはないのだが、人が多く集まるとなかなかそういう風にはいかないのは何もウィキペディアのコミュニティに限ったことではない。この点について、例えば編集者同士がリアルで集まる機会を増やせばいいという考えをもつものもいるし、ウィキペディアの世界はウィキペディアの世界で完結すべきだと考える者もいる。

また、私は常々コミュニティの存続のためには底辺のユーザーを増やしていき、「出世魚」的にそれらの中からレベルの高い編集者、あるいは管理者が登場するのが多様性の観点からもいいと考えてきたが、実際にはそれだけ新人編集者が多く入ってくればその分彼らの指導にあたる経験者のリソースも割かれることになる。しかも、苦労して天塩にかけて育てたところで、その編集者が長くコミュニティにいてくれるかどうかは分からない。 なんだか、大企業の人事部の苦労を見ているようだ。
これについては、ウィキペディアの編集に興味のある人々を集めて、経験者がワークショップのようなものを開き、啓蒙するというのも効率的だし、企業が抱える疑問点などについても誰かが講演などをして答えていくというのも一つのアイデアだが、基本ボランティアで運営されているウィキペディアだけに、そんなことをしていると編集者各自の生活が立ち行かなくなってしまう。このあたりはむしろ、私のような草の根ブロガーが抱える問題に近いといえるだろう(笑)

いずれにせよ、あちこちで話題になっている「ウィキペディアンの憂鬱」を執筆するにあたり、これだけ編集者の皆さんとリアルなつながりをもてたことは今回の日本出張の大きな成果であると感謝している。Ks aka 98さんは大のミステリーファンでもあるそうで、お粗末なミステリ「調」の私の文章をお見せするのが何とも心苦しく、全体の構想を改めて見つめ直そうと思った次第である。

D33 AAJA-LAの役員に就任

私はソーシャルメディアのジャーナリスト及び作家としてAAJA (Asian American Journalists Association) のLA支部に所属している。先月、このLA支部の役員(ボードメンバー)に空きができたということで、私も及ばずながら日本人一世として、そしてソーシャルメディアのジャーナリストとしての視点を供給したいということで立候補させて頂いていた。日本に長期出張してくる前の話である。

そしたら、本日同じくボードメンバーの一人であるJohn Sakata氏からメールが届いており、日曜日にLAで開かれた役員会にて私ともう一名の方の役員就任が満場一致で承認されたとのことだった。AAJAは権威のあるジャーナリストの団体で、LAのVPにはABC7で有名な日系人のアンカー David Ono氏らが就任している。そんな団体で、私のような者が役員を努めさせて頂くということに対して、感謝すると同時にアメリカにおけるソーシャルメディアの認知がどれだけ進んでいるかということを改めて認識させて頂く機会であった。

役員としての初仕事は10月に開催されるチャリティイベントのTrivia Bowlになるとのこと。それまでにはLAに戻っているので、楽しみにしている。
既存の役員会のメンバーはコチラ

週末はあまり外出せず、仕事をこなしていた。この件についてもしばらく時間が経っていたので、どうなっているかとは思っていたのだが思わぬ吉報で嬉しかった日曜日だった。

今秋に創刊を準備されているというSocial Media Life Japan という電子雑誌の創刊号(あるいは創刊準備号)に少し記事を書かせてもらうことになり、その記事を入稿がてら編集者の伊藤さんのインタビューを受けた。

SocialMediaLife
Facebookページもあるので、読者の方もぜひとも「Like」を!

話は電子出版とソーシャルメディアの親和性、環境問題との関連性(「持続可能な発展」と「多様性」はソーシャルメディアが成り立つためのキーワードでもある)、ネット選挙の可能性、そして「ソーシャル」の意味について。

ここで、私が話した社交ダンスとソーシャルメディアの関連性については興味をもって頂けたようだ(笑)
ソーシャルメディアが成り立つ上で実は一番大事なディスカッションはフェイスブックとかツイッターとかのプラットフォームの話ではなく、「ソーシャル」の部分についてである。
そして、この「ソーシャル(社交)」という文化はソーシャルメディアに関しては欧米の規範がもとになっている。この辺りでは文化論的なアプローチでソーシャルメディアを咀嚼する専門家がもっとでてきてもおかしくはない、それくらいソーシャルメディアの成り立ちは日本の社会の成り立ちにすら影響を及ぼす可能性があるのだ。

ところで、欧米的な「ソーシャル」の花形といえば従来は社交界、そこできらびやかに光る社交ダンスというのがある。
私が夫婦で最近社交ダンスを習っているということは、過去のエントリーでも述べた通りだが、ワルツやルンバ、スイングにタンゴといろいろ学んでいくうちに、西洋的な「社交」の意味がよく分かってくる。そこでどれだけ「マナー」や「エチケット」が重要なことか。それは例えば、ダンスする際にどうパートナーを誘い、リードするか、あるいは手をどこに置くかというプロトコル的な部分と、「紳士・淑女」とはどういう存在かということを学ばせてもらえる場でもあるわけだ。

これを考えるとソーシャルメディアがいうところのソーシャルはやっぱりソーシャルダンス(社交ダンス)のソーシャルである。エチケットが非常に重要だ。タンゴを踊ろうともワルツを踊ろうとも、ステップやターンを学ぶことは技量的な問題であり、大した問題ではない。練習すれば済むだけのことだ。
しかしあなたがエチケットを守れなければ、一緒に踊ってくれる人はいないだろうし、しっかりしたリードができなければあなたのパートナーはあなたを見限って他のパートナーのもとにいってしまうかも知れない。
「紳士・淑女」という観点から、一つ分かりやすい例を挙げよう。例えば、ダンスを練習する際に、パートナーを順番で変えていくというのがある。この際相手が例えどんな人物であっても、対等に扱うということが求められるわけだ。それを「紳士・淑女」という。相手によって、露骨に表情を変えたり、ダンスの手を抜いたりあるいはいきなり濃密にしたりするというのは明らかにマナー違反である。そして、誰かがルールを破るとダンスホールに不協和音が流れだす。これは現在ソーシャルメディアの世界で起こっていることではないだろうか?

折しも、日本ではあのワールドカップ決勝戦、最後のPKを蹴って見事なゴールを決める瞬間が幾度と無く流されていた熊谷紗季選手の「合コン」での暴露ツイートを巡る話題がネットを賑わせているところ。どうやら騒動の元になった人物はすでにアカウントも削除したらしい。優勝は国民的な慶事であったわけで、それに一気に水を差してしまうような格好になったこのニュースはあまり快いものではないが、やはりマナーは重要である。ツイッターでも原子力でも、例えいくら便利でも使い方を誤ればとんでもないダメージを与えてしまう。ツイートした本人が、本当に友人の友人だったのか、あるいはどこかの勢力から送り込まれた刺客(!?)なのかは知らんが、しょうもないことで折角の雰囲気を台無しにしないで頂きたい。もちろん当の熊谷選手にも脇の甘さという部分はあったろうが、本人も今頃痛烈に反省しているだろう。

ところで、この件に関して我らがキングカズがもっともなコメントで養護したと報道された。

【横浜FC】カズ擁護 熊谷は悪くない NikkanSports.com

キングいわく
「プライベートの飲み会だったんですよね。そういうの(ツイッター)で言ってしまうのがおかしい。本人が許可しているならまだしも。外に漏らす行為自体が考えられない。それが悪いんじゃないかな。(熊谷選手には)何の問題もないよ」

ごもっともである。しかし、この写真がスゴイ、ホントに王者の風格である。なでしこジャパンもいまや世界の女王になったのだから、慣れないだろうが世界の風格を身につけて頂きたい。世界はあなたたちのことを見ているし、世界中の多くの少年少女たちがあなたたちのことをロールモデルとして成長していくのだから。

そして、もう一度、
「感動的な試合をありがとう!」
苦境の日本はあなたたちのおかげで、とってもたくさんの元気を得ました。

日本の長期滞在ももうすぐ30日というこの日、
E-Book 2.0研究講座 (第8回)のゲスト・スピーカー&パネリストとして参加してきた。
会場は青山一丁目駅程近くの会議室コネクト北青山EAST。台風で開催前はすごい雨だったが、それにも関わらずお越し頂けた参加者の皆様に感謝。

講演内容 (スピーカー)
「コミュニティメディアから世界へ-雑誌ビジネスモデルの再構築に向けて-」
・雑誌の資産/機能の継承をめざすビジネスモデル
・無償コンテンツとソーシャルメディア (小笠原 治 MEDIVERSE 代表理事)
アメリカの出版メディアの歴史についても言及する小笠原氏
まずは「デジタルリーディング」の習慣化を、というメッセージが印象的だった。

「欧米で拡大する無償コンテンツと関連ビジネス」
・拡大する無償コンテンツの実態
・無償コンテンツとソーシャルネットワーキング (鎌田 博樹 EBook2.0 Forum編集長)
無償コンテンツの例と意義について説明する鎌田氏

パネル討論「出版マーケティングとして見た無償コンテンツとソーシャルメディア」
・Web時代の雑誌生き残りへの課題
・無償コンテンツは雑誌を活性化できるか?
・ソーシャルネットワーキングから雑誌のビジネスモデルは生まれるか (立入 勝義 『ソーシャルメディア革命』『電子出版の未来図』著者)
出版をソーシャル化する

パネルディスカッションの様子

小笠原 治(MEDIVERSE 代表理事) モデレーター:鎌田 博樹

パネルディスカッションの前に、15分ほどで簡単なプレゼンをさせて頂いた。内容は「電子出版を社会化する」。
実はその前に行われた小笠原氏のプレゼンの内容が素晴らしく、ソーシャルメディアとアメリカの実情、出版と電子出版市場の趨勢などが見事にまとまっていたので、内容を若干変更して、ウィキペディアの説明に時間を費やした。というのも、ソーシャルメディアと電子出版という観点では、ウィキペディアが世界で最も進んだ媒体であり、それを学ぶことで見えてくる課題や可能性などがたくさんあるからだ。もちろん収益構造という観点ではウィキペディアは広告収益がなく、寄付のみに依存しているのだが、編集方針、フォーマット、ソーシャル化、持続可能な発展に向けて、など多くの課題を共有して、日本だけでなく世界のウィキペディア(あるいはウィキメディア)コミュニティで10年を超える建設的な議論と編纂活動がなされている。まさにウィキペディアを学べば、ソーシャルメディアと電子出版の未来が見えてくるのである。(筆者の講演についてのコメントを小笠原氏がブログで掲載されているのでよろしければそちらもご一読頂きたい)

ちなみに、日本の電子出版市場はいよいよ来年くらいからは本格化するのではないかという気がしている。やはりカギはキラーコンテンツ。私が学生の頃本多勝一氏らの手で「週刊金曜日」が創刊されて話題になったが、あれくらい話題になる電子雑誌がまずでてくるかどうかというのが日本では分水嶺になりそうな気がしている。というのも、日本でのタブレットの普及は目を見張るほどであり、WiMaxの利便性と共に、スマホ&タブレットのユビキタス環境が実現しつつあるのが見えるからだ。

私は常々日本のWiFiホットスポットの不便なのがネット社会の弊害だと思っていたが、WiMaxを含めた「どこでもWiFi系」のサービスが充実してきているのを見るにつけ、逆にアメリカよりも大きなポテンシャルがあるような気がしてきた。(もちろん国土面積の違いが大きい) 購読性で成り立つビビッドな電子雑誌は果たして二年以内に出てくるのか、そこに注目していきたい。そして、できたらそのコンテンツは世界にも通用するものであって欲しいなぁ。

電子出版→ソーシャルメディア→ネット選挙 の波がじわじわ近付いているのを感じる。何度も言うが、検証すべきカギはウィキペディアである。

ここ数日、ツイッターでウィキメディアあるいはウィキペディア(あるいはWikiwikiWeb)のコミュニティの方々とやり取りしていたのをご覧になられたことも多いかも知れない。
(今回は恐らく初めて、自分のTogetterトピまで立ち上がったくらいで、何となく有名人な気分 笑)

私は物書き、ソーシャルメディアの専門家の見地から、自身が高く評価するウィキペディア、あるいはウィキメディア財団の全プロジェクトに対して、その日本版でも末永く繁栄して欲しいと心から願っている。しかし、そのためには「ウィキペディアは誰のものか?」という議論を継続してしていかなくてはならない。
私の回答はとっくに決まっている。それは「ウィキペディアは未来の人類のために」である。そこで、また環境学の大命題「持続可能な発展」がでてくるわけである。このSustainable Development というコンセプトは、例えば企業にとっても、あるいは一家の家計にとっても(その点では往年の名フレーズ「明るい家族計画」というのがあるが 笑)重要なことだ。
では、この持続を可能にするためには何を考えればいいのか、それがスタート地点だ。そして、そのために私が自身の経歴やスキルなどを通じてできることというのは大きく分けて二通り、それは1 インサイダーとしての活動 (ウィキペディアを編集したり、翻訳チームなどのプロジェクトに入り貢献していくこと)、そして2 外部の専門家としての活動(ウィキペディアンの憂鬱のような作品を書いたり、セミナーなどで直接ユーザーや企業に対してウィキペディアの存在意義と抱える課題などについて解説と啓蒙を試みること)である。
ウィキペディアが未来に向かって生き延びていくためには、ユーザーの底辺からの底上げが必要だと考えている。層をもっと厚くしていかないと、管理者の数もどんどん減っていくだろう。(1万人とも言われるアクティブな編集者の数はそう大きく減らないだろうが)

この点で、やはりウィキペディアを直接編集している方々、特に管理人の皆さんと直接的な対話をしていくことは必要不可欠であると考えた。また私としても、自身の執筆活動に関してコミュニティの皆さんに間違った理解をして頂くことは望んでいない。適切な批判や建設的な意見があれば、それらをどんどん自身の視点に取り込んでいき、いいものにしていきたいと思っている。それらのコメントが私の考える上記の「持続可能な発展」にマッチする限り、である。

しかし実は日本のウィキペディアンの方々は多くが匿名で活動をされており、身分を明かされていない方がほとんどだ。(ちなみに、私も自身のウィキペディアンIDは公開はしていない ご存知の方はご存知だが、敢えて公開というスタンスは取っていないのでご理解頂きたい) そんな中でも数少ない団体の中に「関西ウィキメディアユーザー会」という有志の団体がある。今回は、ツイッターでのやり取りがきっかけになり、この会の方々にお会いするために京都で開催されたオープンソース系のコンファレンスOSC(今回の正式名称はオープンソースカンファレンス2011 Kansai@Kyoto)を訪れてみた。大阪から京都に一人で移動したのは久しぶりだ。
(ちなみに旅のお供はもちろん東野圭吾だ、仮面山荘殺人事件を読んでいたが往路だけで読み終わってしまった)

会場の風景
会場の風景
ワードプレスのブースには、先日Weekly CMSでプレゼンをされてたユリコさんの姿が。

そもそもオープンソースのコンセプトはアメリカの特に理系の間ではかなり成熟してきているが、一般的な文系人間にはなかなか理解するのが難しい。ウィキペディアはMozillaのようなオープンソース系のプロジェクトと比べると仕組みがやや異なるが、ウィキペディアレボリューションを読むと、オープンソース系のプロジェクトはインターネットの成熟過程で必然性をもって生まれてきたような感がある。この点で、このようなオープンソース系のコンファレンスがオープンソースそのものの普及と啓蒙に努めるというのは、ウィキメディアのコミュニティにとっても間違いなくプラスであろう。
(ということで、ようやくなぜウィキメディアユーザー会がこちらに出展されているのかを理解できた次第。会場には若い学生なんかのウィキプロジェクト信奉者がたくさん詰めかけて、バッジをもらったり質問をしたりしていた。コマンドのチートシートが大人気だったのはさすが)

関西ウィキメディアユーザー会のブース
関西ウィキメディアユーザー会のブース
テーブルの上にはウィキペディア10周年記念のバッジやスティッカーが。

会場では関西ウィキメディアユーザー会のメンバーの方数人と歓談することができ、非常に有意義なディスカッションの場がもてたと思っている。
会合は二日(金・土)で行われたが、二日目は仕事の都合で参加できなかったのだが、代わりに後日梅田で三人のコミュニティメンバーの方々と茶話会の場を設定頂き、そこでもいろいろディープなお話をお伺いすることができた。「憂鬱」に対して、その必要意義を再認識すると同時に、アプローチの手法についてはもう少し練りこんだほうがいいような気がし始めた次第である。みなさんどうもありがとうございました!

LOHAS3

いよいよLOHAS TALKも第三夜。今回は最初の著作「電子出版の未来図」についても有り難いコメントを頂けたのが嬉しかった。タイトルは元のままのほうがよかったとか言われましたが、こちらはやはり出版社が最終的に決めるので、ノーコメントで(笑)

本日は少しゆったりとしたスケジュールで、9月発売の某雑誌への寄稿を書いたり、新刊の構想を練ってみたり。
そして、また大阪へ移動するのであった。。。

明日もLOHAS TALKは午後8時40~50分の間でオンエア!

先週の火曜日にはJAM THE WORLDの15MINUTESというコーナーで津田大介さんと生対談をさせて頂いたことはお伝えしたが、今週もJ-Waveに出演中です。
今週は同じJAM THE WORLDという番組の中のLOHAS TALKというコーナー。
ホストはロハスをテーマにした雑誌ソトコトの名物編集長 小黒一三さんです。

lohas talk 1st

奇しくもこの日は東日本大震災から4ヶ月。新刊である「検証 東日本大震災 そのときソーシャルメディアは何を伝えたか?」を中心に話をさせて頂きました。
小黒さんは元ブルータスの編集長もされていたということで、出版業界にも詳しく、またアフリカのケニアで観光事業もされているというかなりユニークな経歴をもつ方で、すばらしいトーク力をお持ちです。一方の私はといえば、この収録は日本のラジオ局では最初(LAでも一度現地ローカルのラジオ番組に出たことがある)だったということで、緊張しっぱなしだった。なので聞いて頂ければ分かるのだが、話すスピードが全然落ちていない。(あれでも意識してゆっくり話していたつもりだったのだが)あと、やたらと間投詞 (あのぉとか)が多いのは自分で聞いていても何とも情けない。やはり訓練が必要なようだ。セミナーでのトークはだいぶ慣れてきたつもりなのだが、ラジオのトークでは言いたいことを簡潔によどみなく発言しなければならない。これを意識していれば普段の会話の質も上がりそうなものである。

本日から5夜連続、どうぞお楽しみください。関東圏の方はラジオがなくてもJ-WaveのサイトやiPhoneのアプリ(Radiko)から聴くことができる。

今週の一連のセミナーで用いた私のソーシャルメディアの定義を下記に掲載

ソーシャルメディアの定義
「誰もが参加できるインタラクティブ(相互的)かつスケーラブル(拡張性の高い)な情報発信技術を用いて、改編可能なユーザー生成コンテンツがリアルタイムに配信されるように設計されたオンラインメディア」

六つの特徴 ーマスメディアとどう違うか
参加障壁が低い (Free, Open)
相互的な情報発信(Interactive)
拡張性が高い(Scalable)
編集性 (Editable)
リアルタイム(Realtime, TL)
ユーザー生成コンテンツ(UGC)

これは電子出版業界には朗報だと思う。こういうニュースが流れてくると電子出版業界はにわかに活気づくのである。

アマゾンは6月20日のプレスリリースでいわゆる大手出版社を介さない個人出版でミリオンセラー作家が誕生したと伝えた。

John Locke Becomes the First Independently Published Author to Join the “Kindle Million Club”

SEATTLE, Jun 20, 2011 (BUSINESS WIRE) — (NASDAQ: AMZN) – Amazon.com today announced that John Locke has become the eighth author to sell over 1 million Kindle books, becoming the newest member of the “Kindle Million Club,” and the first independently published author to receive this distinction. As of yesterday, John Locke has sold 1,010,370 Kindle books using Kindle Direct Publishing (KDP). Kindle Direct Publishing is a fast and easy way for publishers and authors to start selling to Kindle customers worldwide via Kindle, Kindle 3G, Kindle with Special Offers, Kindle 3G with Special Offers, Kindle DX, iPad, iPod touch, iPhone, PC, Mac and Android-based devices. The Kindle Million Club recognizes authors whose books have sold over 1 million paid copies in the Kindle Store (www.amazon.com/kindlestore). Locke joins Stieg Larsson, James Patterson, Nora Roberts, Charlaine Harris, Lee Child, Suzanne Collins and Michael Connelly in the Kindle Million Club.

マッシャブルでも伝えられており、こちらではその話題の著者の顔写真が掲載されている。今回は少し趣向を変えて、アマゾンのIRじゃなく、こちらを伝えてみよう。
(単純に、今日本に向かう空港のラウンジにいて、持ち時間が10分しかないから、とかそういう理由では決してない)

Independent Author Sells 1 Million Ebooks via Amazon

キンドルストア初の独立系ミリオンセラー作家となったJohn Locke氏

Crime novelist John Locke has become the first independent author to sell more than 1 million ebooks through Kindle’s Direct Publishing program, Amazon announced Monday.

The author, a self-described “niche marketer” who attributes much of his success to his $0.99 pricing model, has self-published nine novels through the Kindle Store, including New York Times bestselling ebook Saving Rachel, as well as his first non-fiction title, How I Sold 1 Million eBooks in 5 Months.

Locke pockets 35 cents for every ebook he sells through Kindle. He has never had a traditional agent or publisher. He joins seven other authors, including Stieg Larsson and Nora Roberts, in the “Kindle Million Club.”

(抄訳)
月曜日にアマゾンはキンドル向けのダイレクトパブリッシングプログラムで犯罪小説作家のジョン・ロック氏が独立系作家としては初めて100万部のeブックを販売したと発表した。

自称「ニッチ・マーケター」のこの著者は成功の背景について$0.99(キンドルストアで設定できる価格としては最安値)の価格体系にあるとしている。彼はこれまでこの手法でキンドルストア上で9冊の小説を発表しており、これにはニューヨーク・タイムズのeブック部門でのベストセラーとなった Saving Rachelや彼の最初のノンフィクションタイトルとなった「私が100万部のeブックを5ヶ月で売るには」が含まれる。

eブックが一冊売れる毎にロックの懐には35セントが支払われることになる。彼はこれまでにいわゆるエージェントや出版社と契約したことは一度もない。そんな彼はStieg LarssonやNora Robertsら他の7人の作家と共にキンドル・ミリオンクラブに入会することとなった。
(訳了)

私は常々、彼のような存在が生まれることが電子出版業界の活性化には不可欠だと説いてきた。これにより、アメリカの電子出版業界はさらに次のステージに進むであろう。もうすぐ二人目のミリオンセラー作家が登場するはずだ。日本では依然、キンドルストアで日本語のコンテンツは販売されておらず、その間AppleのApp Storeでどんどんコンテンツが販売されているようだが、アマゾンは自社が電子出版の先駆者であり牽引者であるということを自負しており、このようなベンチマーク的な発表をする使命感も感じているのだろう。

ちなみに100万部のコンテンツを販売して、彼の手元に入る印税は35万ドル(現行レートで2800万円)。なかなかのものである。まさにちりも積もれば何とやらだ。

*ちなみに私もLMDPブランドで100を超えるタイトルを販売しているのだが、ミリオンセラーの声がかかるまでにはまだまだ時間がかかりそうだ (苦笑)
さて、関西空港に向かうとしよう。

<最新著作>

長い間ロサンゼルスを離れるということで、仲間が特別にデザインしてくれました。
その名もWikiTumblr! 近くで見ると随所に工夫が。。。興味ある方は会ったときにでも「WikiTumblr見せて!」とリクエストください(笑)

今年はこれでソーシャルメディア専門家をアピールしつつ日本で頑張ります!日本の皆さんどうぞよろしくお願いします。

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