電子出版~画期的なビジネスモデル

巷では怪しいビジネスの話が溢れている。特にこれくらいの不況になると詐欺まがいの事件なんかも多く、結局儲かるのは詐欺師だけだということになりかねない。火事場泥棒という言葉があるが、こういう不況時に相手を騙してお金を儲けるというのは本当にあくどいことだと思うが、それでも自分だけ得したいという人間がいるのも事実だと思う。

ただ、玉石混交という表現があたるかどうか分からないが、そんな話に紛れて本当に得なビジネスアイデアや案件なんかが存在することも又事実だし、逆にこういう経済乱世のような時代だからこそ余計に少し目鼻の利く人間であればしっかり儲けることもできるかも知れない。いわば下克上の世の中ということである。(キャッシュをもっている人間が強いのも事実で、バフェット氏率いるBerkshire Hathawayはこんな状況下でも着実に投資家に利益を還元しているようだ。プレスリリース

「美味しい話には裏がある」と皆が思う裏に、「本当に美味しい話も存在する」という事実があり、この二つが絶妙な市場原理の絡み合いの中で一般人の耳目に触れることになる。もちろん、一般的に「本当に美味しい話」というのは誰の目にも触れるものでは決してなく、誰の目にも触れるという時点で、すでに美味しい話ではなくなっていることが多いだろう。要は怪しげなマルチや悪徳商法の話といった類の詐欺まがいのビジネスは、できるだけあまりもののわからない、あるいはその道の専門家ではない人のところに行き着くことが多く、「本当に美味しい話」のほうは、きっちりとそれをデューデリできる人たちのところに行き着くのだろう。もちろん、実際にはビジネスや事業投資といったものはこういう類の白黒二元論ではなく、グレーがたっぷり間に入っている。絶対に成功するビジネスモデルというのは、そうは存在し得ないと思うが、少なくともベンチャー事業であればそれを実行する人間は「なんとしても成功させる」という気持ちでいなければならない。ましてや他人から資金を調達しようと思えば当然のことである。

この点で、例えばこういうビジネスがあるとしたらあなたはどう思いますか?

1. 在庫リスクは一切無し、つまり在庫は陳腐化しないしなんのコストも発生しない。
2. 返品率も極度に低く、返品の際にも手間がかかることはない。(購入者は1週間の間に返品をするかどうか決めることができ、理由なく返品できる)
3. 取引先は超一流企業で債権回収時のリスクもなし。(支払い条件は45~60日)
4. 商品は即時に世界100カ国以上で販売可能。(ただし、言語による制限はある)
5. 商品は棚に半永久的に陳列されっぱなしで、登録商品の数には制限がない。
6. 商品はアイデア次第でいくらでも作成可能。
7. 一度陳列した商品についてのメンテナンスは一切不要
8. 各商品の売価は枠内で自由に設定(例0.99~200ドル)ができ、売れたら売価に対して一定の(例えば35%)の収益があがる。
9. 商品はその気になれば1時間で自分一人で作成可能。
10.販売はオンラインなので24/7で販売される。つまり寝ている間にもお金が入ってくる。
11.理論上では、上記1~10の条件を満たしつつ、億単位の売り上げを発生させることも可能!

普通に聞いたら嘘みたいな話だと思いませんか?私は過去6年以上製造業の仕事に携わっていたことがあり、物販に関しては上流の企画から最下流の販売や再生業務まで担当してきました。物販が良いとか悪いという問題ではないですが、正直製品のライフサイクルや値下げ、返品、競合との価格競争、在庫過不足などの問題で本当に頭を悩ませました。その立場からすると上記のビジネスモデルは、まさに夢みたいな話です。が、上記はすべて本当の話で、これこそまさに電子出版(例はアマゾンのキンドルストア)が実現にさせた世界です。勿論本当に売れるものを作るためには努力が必要です。しかし、それはどのビジネスをするにでも同じことなので、どうせならいい条件のビジネスをしたいですよね。

興味がおありの方はぜひローカルモード・デジタルパブリッシングまでご相談ください!

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。在米歴20年以上。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(ともにDiscover21)など計六冊を上梓。