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いよいよ今年も終わろうとしている、今日は他のスタッフも来ておらず会社でゆっくり残務整理。。。と思ったら急に出荷処理が入った。Roccaforteというゲームデスクである。
今日は1台がローカルピックアップ、ゲームルームを改装したてだというアメリカ人の弁護士がわざわざ倉庫まで机をピックアップにきた、で、それ以外に2台出荷。
今月はこのゲームデスクが大売れでオンライン販売での単月の最高記録を更新した。さっそく私が最も尊敬する経営者三人のうちの一人であるMSYの秋山社長に昨日の電話会議の際にその事実を伝えたら喜んでおられた。私もやはり日本人として日本のメーカーの商品をアメリカで売るのを支援できるのは本当にうれしい。特にこのRoccaforteという机には思い入れも強く出だしが苦戦続きだっただけにうれしい限りだ。当社のサイト販売だけでコンテナ数本分はゆうに売れているからなかなかのものだと思う。月次レベルでは恐らく日本の大手量販店の数にも匹敵するだろうとのこと。
先日は世界を代表するゲーム雑誌であるPC GAMERの編集者じきじきにホリデー特別号の推奨品にあげたいということで問い合わせがあり、掲載してもらった。彼は業界では日本文化通で有名な人物である。つまり製品の人気はどんどんアメリカで高まっているということだ。サイトへのアクセス者数もかなり増えた。コンバージョン%はなんと2%を超えている。つまり50人来たら一人は買っていくということで、これはオンラインマーケティングの世界ではかなり驚異的な数字である。当社が得意としているSEOやフェイスブック、Twitterなどでのマーケティングの相乗効果が徐々にでてきているということだと考えられる。ちなみにこの製品は当社が北米で独占的に販売している、つまりマーケティングの大本は全部弊社だということになる。返品率は脅威の0%。現在の単価は249ドルで送料が100ドル追加されるから、それなりの値段である。それでこの売れ行きと返品率は驚異的といわざるをえない。今思えばそれでも立ち上げ当初、周囲で聞き込みをした際意は酷評されることも多かった。が、売る側の我々はいけるという確信をもっていたのである。

もう一つ好調だったのが電子出版。先日日本の大手新聞社(記事が出たら名前を明かそう)から急に連絡があり、電話での取材を申し込まれた。この記者の方の取材経歴を調べてみると過去にもなかなか先進的な話題に取り組まれていたということがわかり、取材の際になかなか市場のことを理解されているな、という実感をもったのも合点がいった。ちなみにローカルメディアの取材件数は未だに問い合わせすらなく、これも先進的なものを扱っている際にどれだけ一般的には認知されないかということを物語るいい例である。私の知り合いに新聞社の記者がいて、電子出版の話を半年くらい前にしたところ、「いやぁ、私はやっぱり本は紙面で読むほうが好きだから」という訳のわからない理由で取材の話すら思い浮かばなかったようで開いた口がふさがらなかった。一般ユーザーとしては理解できるコメントでも、ジャーナリズムを職業で担う者のコメントではない。何度もいうように、電子出版は単純に紙からペーパーレスに変わった、そういうことではないのだ。例えば電子メールの登場前後、携帯電話の登場前後を考えて頂きたい。市場や生活に及ぼしたインパクトは郵便物が単純にペーパーレスになっただけだっただろうか?電話は単純に持ち運びできるだけ以上の価値を生まなかったか?次元が広がるというのはそういうことである。B2BだってB2CだってB2B2Cだって、市場の拡大は次元が広がるととんでもなく大きくなる。未だに電子出版の話をするとキンドルとNOOKあるいはSONYの対決やアマゾンVSグーグルの対決の話しか頭にない人がどれだけ多いことか。しかし、これが先駆者の行く道である。本来フロンティアスピリットがアメリカンドリームの代名詞というかそれを支えてきたものであったわけで、もちろんそこにはリスクも伴うし、周囲の無関心や誤解、抽象といったものを招くわけである。しかし、そんなことにへこたれているようではその夢を実現できない。

よく聞く話でゴールドラッシュの時に一番儲かったのはあちこちから集まった金目当ての鉱夫に対していろんな物品を売った人だという。もちろん弊社の電子出版事業部が目指しているところもそこにある。クリエーターの夢を支援するという付加価値もついている。今の狭い日本の市場で苦しんでいる日本のクリエーターたちをどんどん世界にはばたかせていきたいと考えている。そのためにまずはコンテンツクリエーターとしての実績を着実に気づいている、そういうステージだ。おかげで、私は恐らく現時点で電子出版に最も詳しい日本人の一人だと自負しているし、実際に電子ブックリーダーのODM開発のプロジェクトも抱えている。いわゆる「垂直統合型」と言われるビジネスモデルを考えた際に、誰でも上流にあがったほうが力を持てるというのは想像がつくはずだ。ハードあるいはコンテンツ流通のプラットフォームを握る力をもてば、お金を生み出すのはそう難しいことではない。現在電子出版市場を苦しめているのは、そういう先見性もなく単に競合に独占させないようにという理由だけで深い哲学もなくハードをリリースしてくるハード開発メーカーであるし、既得権益を何とか維持しようとして閉鎖的な動きを見せる出版社である。この構図にはユーザー重視の思考は一切ない。iPhoneのAppストアが盛り上がった理由やYoutubeやニコニコ動画みたいなサービスがユーザーを惹きつけてやまない理由はそこにあるし、これまで順調だった任天堂がここに来て苦戦を強いられている理由も、ハードコアのMMORPGみたいな大型オンラインゲームがどこも苦戦している理由も全部そこにある。つまり作り手と消費者の間にできた大きな溝を埋めようという努力をしないところだ。価格というのも大事だし、「時間」という概念の理解が非常に重要になってきている。カジュアルゲームの恐ろしさ、携帯ハードの恐ろしさというのはユーザーの時間をいともたやすく奪っていることのできる「簡便性」という力である。昔は大作RPGをやるとなったら、それこそクリアーするまでは1ヶ月でも2ヶ月でもそれにのめりこむくらいの準備と決意で臨んだものだが、ここまで市場がにぎわってくるとそういうムードにはなかなかなれない。そういう大作をやっていても、並行して空き時間でちょこちょこ簡単なゲームをやっていると意識も散漫になっていくものである。作る側のエゴで大作をつくっている感があるのはハリウッドの映画も同じで、すでに消費者はお金を多くかけることが必ずしもよい作品を生み出すことにつながらないということを十分に理解している。

少し話がそれたが、電子出版という市場を甘くみないで頂きたい。資源的に見ても、例えば昔話題になった100ドルPCみたいなコンセプトになぞらえると、電子ブックリーダーが世界中の発展途上国の子供たちに配給されるようになり、コンテンツが手に入れられるようになると識字率なんかも大幅に向上するようになるではないか。私は以前アフリカの大学に編入しようと、アジスアベバ大学で1学期の間聴講生をしていたことがあるが、地理を勉強しようにも肝心の地図がない。図書館にいっても一つとか二つとか地図がない状況でどうやって地理を学べるというのか。(余談だが、エチオピアの人たちはエチオピアが「アフリカ」にないという風に思っている人が多くてびっくりした。もちろん日本がどこにあるか、そんなの知ってるわけもない)文学を学ぼうにも本がないだろうし、科学を勉強しようにも論文が手に入らないし研究資料がないのだ。逆にいうと、つまりそこには切実な需要があり市場があるということだ。電子出版市場は着実に成長を遂げており、日本でもKindle for iPhoneがリリースされたり、Kindle for PCがリリースされてPCでも閲覧できるようになったということで着実にユーザーの数は増えている。アマゾンのキンドルストアのコンテンツを見ても、6月には36万だったコンテンツがもうすぐ40万というところまできている。アマゾンのニュース(Amazon、Kindle向け電子書籍販売がリアル書籍を超えたと発表 IT Media)にもあるように、電子書籍販売はもはや紙媒体のそれを超える勢いを見せてきているのだ。ちなみに当社の日本語学習コンテンツはアマゾンの日本語指導コーナーで1位と2位を独占しているが、この2冊と漢字ラーニングのコンテンツの売り上げが伸びているにも関わらず最近はいぜんほどのランキング(昔は上位10%にランクされることもしばしばあった)が上がらないのは、全体の購買層が増え購買量が増えているからに違いない。このようなマーケティングデータが取れるのも先行者の強みである。

KindleRanking_Japanese_Instruction

KindleRanking_Japanese_Instruction

売り上げはどうかというと、これもまたかなり順調な推移だ。もちろん絶対金額がまだまだ少ないという人はいるだろうが、それもあと半年もすると無意味な反論となるだろう。販売冊数でみると今月は今日の時点で先月の30%アップ、売り上げ金額でいくと40%近くアップしている。このビジネスを開始した7月と比較すると販売数で40倍弱、売り上げ金額は80倍以上という数字がでている。販売数はコンテンツが毎月増えることもあり、一度たりとも落ちたことはなく、これからも無いだろうと考えている。アマゾンが頑張って市場を拡大してくれているおかげで、こちらの市場もどんどん大きくなるのだから。コンテンツのプランは着々と進んでおり、1月中には今の倍くらいの数にしたいと思っている。母集団が多い英語圏向けや中国語圏向けのコンテンツもどんどん増やしていきたい。「小遣い稼ぎ程度」と揶揄されることもしばしばあるが、何もしてなくても毎日上がってくる売り上げを見るのは本当にうれしいものだ。それがいくら小銭だろうと、である。
だいたい、たとえそれが少ないお金でも何もしなくても稼げるお金をもっている人が世の中に何人いるか。銀行預金で考えてみよう。例えばざっくりと普通預金で年利2.4%つくと(かなり多めに)考えても月々の利子は元金の0.2%。10000ドル預けて20ドルである。月に1000ドルをこれで稼ごうと思うと実に50万ドルの預金がいるわけで、つまり寝てても1000ドル稼げる人というのはそれなりに潤沢なキャッシュをもち投資を行っている人か、黙っても売れるコンテンツあるいは資産を所有しているなどで、一般人ではない。当社のコンテンツは速ければ1ヶ月とか半月以内の売り上げで作成コストを回収できるから、そこから先は完全な利益収入である。管理にも手間がかからず、単純に売り上げだけを見ていればアマゾンがお金を振り込んでくれる。お金を極力かけずにコンテンツを作る方法も、経験値があるのでいくらでも考えて実践することができる。(何より現在のヒット作品の原案はすべて私自身が考案したものだから、そういう意味では自身がリソースの宝庫であるので、そこのコストは度外視できる)

LMDP SalesChart (Summary)

LMDP SalesChart (Summary)

また、これは単純にアマゾンだけの市場の話をしていて、これからNOOKや中国、韓国、欧州の市場にも独自に蓄えたコンテンツで進出していくつもりだし、電子ブックリーダーの開発という一番上流で舵を握れる部分の利権でいくらでも楽しいことができる。本当に来年が楽しみなビジネスモデルであり、それを期待して年を越したいと思う。今は何よりも「産みの苦しみ」であり、実際に過去4回のお産に立ち会った経験から、その苦しみが大きければ大きいほど、生まれた子供とその成長する姿を見るのが楽しみだということは実感できているつもりである。だからあと一回の「力み」も我慢できるのだ。(特に双子の出産では)死ぬような思いをしてそれを体で示してくれた妻には本当に感謝している。

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