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WSJの記事伝えたところによると、2年以内に、中国が世界市場の20%を占め、2015年までに米国を抜いてトップに立つという。
またしてもチャイナパワーの恐ろしさだが、eBook2.0 Forum主宰の鎌田氏によると、この背後にはやはり市場の重要性を確信して支援する政府の動きがあるという。氏はまたこう語っている。

米国の調査会社 iSuppli の予測によると、2010年のE-Readerの世界市場は1,200万台で、2012年には1800万台。さらに DisplaySearch社の中国市場予測によれば、2009年には80万台であったものが、10年には300万台に跳ね上がり、2015年までには世界最大の市場となる。13億の人口と、すでに世界一となった自動車市場などを考えるならば、これは十分に合理的な推論だ。しかし、潜在性を実現するには、日本と同様にコンテンツの整備を図る必要があり、同時に他国ではあまり問題になっていない、DRM環境を確立してコンテンツで儲かる仕組みをつくる必要もある。イェ記者は、ハードとコンテンツの問題を同時に解決しようとする中国企業のダイナミックな動きを伝えている。

(引用元:eBook2.0Forum

電子ブックリーダーの市場は今始まったばかりである。レッドオーシャンだとかいう言葉をふりまいて市場進出を危ぶむ声をだそうとするアナリストがいると、それは大きな勘違いだと私は断言する。それはあくまでもありきたりの、従来の発想で作られた「リーダー」としての市場の話をしていて、我々はそんな市場など最初から見向きもしていない。今回CESで電子ブックリーダーを展示していた唯一の日本の大手メーカーであるSONYですら、日本語や中国語などのいわゆるダブルバイト文字対応を視野に入れていない、というかADOBE標準に従うから入れられない。SAMSUNGがいくつも異なるサイズを提供していたように、現時点では電子ブックリーダーの理想的なサイズ(もちろん市場により異なるべき)ですら、統一意見はでていないという見方が正しいであろう。もちろんキンドルに対抗するというのがSONYのマーケティング戦略であろうから、そこを目指す分についてはSONYが独自のリソースでどこまで辿り着けるかという点には注目したいとは思っている。

今回筆者が企画しているいわば、電子ブックリーダー2.0 (eBook reader 2.0)はこういう「リーダー」的な発送とはおよそ無縁のものであり、出版市場そのものの概念を覆す今後の電子出版の波に貢献するものとしていくつもりである。(今週はこの件で韓国と日本に出張する予定)
まだまだコンセプトが理解できない向きが大半だと思う、特に日本の市場ではいまだに「携帯万能」論がさかんであるのでまたしても世界市場から置いてきぼりをくらう危険性が高い。だが最初は市場で大きな反発があったアイフォンにしたって今では普通にみんながもっているデバイスになっているように、市場の第一印象とは関係なく、良貨は悪貨に駆逐「されず」流通する傾向がある。これは利便性によるところが大きい。私は新しいもの好きなので、最初から新しい物に興味を示して試してみるいわば “Early Adopter”なので、これまでに幾度と無く日本人というか日本の市場が新しいものに反発してネガティブな声明を伝えるのを経験している。が、後になると何の事はない、そういう声は全て死滅してみんなそんな意見など完全に忘れ去っている。

私がこの点でいつも使う例は自動車の「オートマVSミッション」クラッチ機能だ。最初はどれだけの人がオートマに対してネガティブなことを言っていたか、しかし私は最初からオートマが流行るしかないと思ってた。なぜならそっちのほうが圧倒的に便利だから。(アメリカではもはや一部の高級スポーツカーを除いては全部ATだし、大体試験の際に日本みたいにどっちも区分しないし免許も同じだ。ちなみにスクーターでも排気量がちょっと大きければいわゆる大型二輪の免許が取れる場合があり、筆者も一度それで取得済みだ)
もう一つの今となっては失笑する例は昔雑誌媒体を中心とするメディアで流行った「文系はワープロ、理系はPC」というマーケティング文句だ。今となったらまったくもってナンセンスである。結局みんなPCになったではないか。もちろん例えば親指シフトやトラックボール、左手マウスなど実際にはデファクトのモードよりも便利なものであっても、市場を牽引するハードウェアが圧倒的な偏りをみせていてそれを覆せない場合もあるがこの場合は既にあるデファクトスタンダード(この場合ではQWERTYや右手用マウス)がある程度の利便性やメリットをもっていて乗り換える必要がないと感じる人が多いということも示しているとは思う。今はOSがこの論争の興味深い対象であることは言うまでもない。

で、COPIA(コピア)である。簡単にいうとコミュニティ機能を内蔵した電子ブックリーダーの各社と話したが、COPIAのような画期的なサービスを想定していたところがあっただろうか。若者の声を代弁するというのはこういうことであり、キンドルDXが大学生のテキスト市場を狙いつつ未だに大きな成功ができていないところはこういう視点をもてなかったことにあると思う。このCOPIAが市場にでてHuffington Postなどの主要オンラインメディアで取り上げられたことは電子出版市場において非常に効果的なことだと思う。これから、従来の路線でしか電子ブックリーダーを捉えてこれなかった企業は戦国時代に突入していくのではないか(笑) 過去の開発費が無駄になるばかりか、新たに大きなコストがかかってしまう。筆者が考えるeBook reader 2.0の視点からすると、COPIAの概念はまだまだ荒削りで、マーケティングも学生向きに偏りすぎているきらいがあるが、風穴を開けるのに貢献したことと、若者の声をフィードバックすることができるバックグラウンドを備えているという点は十分に評価できる。巷ではNOOKがどうだとかDAILY EDITIONがどうだとかいうハード論争にとかく終止しがちであるが、本当のキンドルキラーはむしろこちらである。あくまでもコンセプト的に、ということではあるが。

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