電子ブック開国論 今週執筆完了 (予定) そこで命題です

筆の進みはすこぶる良く、当初予定としていた4月21日を大幅に早める形で仕上げることができそうである。もちろん編集にはその道のプロに一ヶ月ほどかけて作業をしてもらう予定になっているので、実際の出版時期が予定の7月からどれくらい早まるかは分からない。が、電子版は早めにリリースすることができるように、今回一つ変わった仕掛けを思いついた。早速、最近ちょくちょくお世話になっており、これを推進するのに協力が不可欠な会社の社長さんにメールをした。後は結果を待つのみである。

さて、同書の中で一つの命題を思いついたので、まずはそれをブログでも取り上げてみたいと思った。チンケな話題づくりと言われるかも知れないが、それでもいい。(実際その通りだし)今回の著作は筆者としても(本としては)処女作となる、いわば本当のいちから(一から)スタートであるから、このブログのタイトルどおりの強い「意志の力」がないと何も進められない。最後に頼りになるのは自分自身でしかないと言い聞かせるつもりで毎日を戦っている。

ではお題に入ります。

前提条件
巷では電子出版の売り上げが驚異的に伸びていることが話題になっていますが、もともとの規模が小さかった電子出版という成長産業の規模が最初はすごい勢いで伸張していくのはある意味当然と言えます。

ではここで問いかけです

命題
「低迷している出版市場ではあるが、本来店頭に行ってお金を出せば老若男女問わず誰でも購入することのできた書籍ですら、まったく儲からなくなっているという時代に、電子ブックリーダーという専用端末などを使えないと、閲覧も購入もできないような電子書籍がどうやって市場を拡大していくことができると思いますか?」

つまり電子という制約条件の重石(マーケティング用語でいうところのマーケットキャップ)をつけられた電子書籍市場が既存の出版市場よりも大きくなる可能性があるとどうやって証明できるのか、ということです。

もちろん答えはいくつかあると思いますが、これについての筆者の独自的見解を同書の中でご説明したいと思います。今まで考えてもなかった方はぜひこの機会に考えてみてください。電子出版を考える上で最も重要な問題の一つだと思います。
コメントも受け付けます。ツイッターでも構いません。(ZEN ENGLISHやってるくらいなんで、禅問答大好きでして 笑)

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。在米歴20年以上。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(ともにDiscover21)など計六冊を上梓。

3件のコメント

  1. Akira Tsurukame
    2010 年 4 月 13 日

    電子書籍市場が既存の出版市場よりも大きくなるのはまだ当分はないだろうと思いますが、更に情報社会化が進んだあかつきにはそのような事も可能だろうと思います。それは年々シェアーを拡大しているオンライン・ショッピングと既存の小売業スタイルとの関係と同じだと思います。電子書籍もオンライン・ショッピングの中の一つの商品です。やはり既存の書店には並び切れない豊富な陳列、いちいち書店まで足を運ばなくて良い便利さ、発売と同時にすぐ入手出来る速さ、そして何と言っても価格の安さは電子書籍の大きな強みです。もちろん書店にぶらっと立ち寄り、知らなかった新しい本との出合う楽しみは既存の出版市場のものでしょうけど。私の友人のビジネスマン達は仕事の途中の5分、10分の細切れの時間にでも本を読める点が嬉しいと言っています。検索機能もとても重用しているようです。今後の電子書籍市場の大きな伸びは間違いありません。

    話は変わりますが、実は私は過去に二冊学習研究社から本を発刊しているのですが、次の本は電子書籍でと考えています。うぃるさんにお目に掛かりたく、ご紹介方を松木さんにお願いしているのですが、残念ながらまだ実現していないところです。きっと執筆中でお忙しいところなのでしょうね。

  2. will
    2010 年 4 月 14 日

    鶴亀様
    お久しぶりです。相変わらずお忙しくしていらっしゃるでしょうか。小生はご指摘の通り最近は専ら執筆に専念しております。

    ご回答ありがとうございます。一般書店→オンライン書店→電子ブックと進化しながらどんどん便利になっているということなどは小生の回答のもちろん一部でもあります。どれだけ需要を伸ばせるか、というところに面白いポイントがあると思って本に書きました。

    さて、著作の件はもちろん存じ上げております。次回作を電子書籍でということで、ぜひ一度お話をお聞かせ頂ければと思います。こちらからメールにてご連絡を差し上げます。今週はLAにいらっしゃいますか?

  3. Akira Tsurukame
    2010 年 4 月 15 日

    うぃる様

    今週も来週もLAにいます。是非一度お会いし歓談しましょう。私の方は午後か夕刻であればいつでも都合が付きます。ご連絡をお待ちしています。

    鶴亀

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