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New Kindle Family

さて、で、いよいよKindle Fire のお出ましである。もちろんアマゾンからのタブレットは初めて。
報道各社の記事を見ても、ここで色めき立っているのがよく分かる。

And then, this is how it looks after all!
Kindle Fire w/ CEO

Kindle Fire

今まで保守的な色合いの強かったアマゾンからすると、この製品は異色である。まずはCMをご覧頂きたい。

そもそもすでにCMがなんだかアップルチックなのである(笑)

ちなみに公式サイトもこんな感じ
KindleFire Official Site

最初に紹介した新型 Kindle が電子ブックリーダー初心者向けの導入製品だとしたら、この Fire はタブレットが欲しくて買えなかった人向けへの導入だろう。高校生や大学生を狙っているというのもよく分かる。彼らはモノクロのキンドルには興味がないかも知れないけど、この Fire には興味をもつかも。なんてったって音楽や映画に加えてゲームまで出来てしまうのだ。そう、この Fire には App Store がついている。(商標でアップルともめたやつだ)

それにしても、この命名、早くもネットでは大きな話題になっていて検索するとKindleが炎に包まれたような画像がやたらと出てくる(笑)

こんなのとか
燃えるKindle

こんなのとか

これも面白い、モックとか

挙句の果てに旧機種まで燃えちゃったりして
燃えてるけど旧機種です

このKindle Fire にはクラウド対応のブラウザー「Silk」が搭載されている。
先ほど紹介したYouTubeのKindle公式アカウントではこの Silk のデザインコンセプトを紹介するデモ動画がアップされている。(ほとんどエンジニアが話しているだけ)
Amazon Silk—Amazon’s Revolutionary Cloud-Accelerated Web Browser

スマートブラウザーを標榜して、端末で対応する内容とクラウド上で処理する内容を再デザインしたという感じのことを言っている。これについてはまた詳細が明らかになるだろう。開発したエンジニアは大きなことを言うだろうが、結局は体験してみないと分からないことが多い。画像処理などに対しても、大きな画像を転送するのではなく、小さなファイルでやり取りできるようにしているという。エコな設計になっているということだろう。もちろんアマゾンのクラウド(EC2)は定評があるシステムなので、ここにきてアマゾンが地道に蓄えてきたコア競争力の一つのクラウドがばっちり Kindle と組み合うということだ。これはアップルが目指しているところでもあるが、アマゾンの方に歩がありそう。

すでに先のエントリーでお伝えしたように、アマゾンはAmazon Prime というチャンネルで動画配信を行なっている。映画やテレビ番組はすでにアマゾンのコンテンツとなっており、それらをついに Kindle でも体験できるようになったということだ。汎用のアンドロイドOSはオープンなのはいいが、整合性が取りづらくなって、どうしても使い勝手が悪い場合があるのだが、アマゾンはこれを完全に中央集権化しようとしている。つまり、アマゾンがやろうとしていることは端末ごと抱き抱えた iモードなのである。

そして、アマゾンが狙っているところは昔から変わらず、「アマゾン」ショッピング専用の端末を作ることだ。抱え込みという点ではアップルよりも強力だ、何しろアップルはアップル製品が主力製品だが、アマゾンの主力製品は膨大な数のAmazon.comで販売されている商品である。一見 Kindle Fire は iPad の真似をしているように見えるが、実はその先にあるものは Amazon.com であり、アップルよりも1マイル先にあるといえる。

来年発売されると噂のiPad3 を考えた時に、199ドルでこれだけのものを出されてしまうことに対するアップルの心理的抵抗はどんなものであろうか。アメリカではスマートフォンの普及がほぼ一般的になってきているので、そこで培われたユーザー体験をスムーズに移行できるタブレットには成功の可能性がある。しかし、汎用のAndroid OS を家電各社が出すだけだと、肝心のコンテンツと一体感がなく、どうしてもちぐはぐになるし、マーケティング効果も分散されてしまう。よって、ニッチなタブレットはいくつもでてはすぐに消えてしまうことになる。(ガラパゴスがいい例である)

コンテンツも豊富だ。アップルがアップルTVをもう少し売っていれば流れは少しは抑止できたのかも知れないのだが。(ところで海外コンテンツも増える可能性はあるのだろうか?)

18 million movies, TV shows, songs, magazines, and books
Amazon Appstore – thousands of popular apps and games
Ultra-fast web browsing – Amazon Silk

Free cloud storage for all your Amazon content
Vibrant color touchscreen with extra-wide viewing angle
Fast, powerful dual-core processor
Amazon Prime members enjoy unlimited, instant streaming of over 10,000 popular movies and TV shows

1,800万タイトル以上の映画、テレビ番組、楽曲、雑誌、そして本。
ここらはアマゾンの得意なところだ。
しかし、ここですでに耳慣れた Appstore という文字が目に付く

先日のことなので覚えている方も多いと思うが、アップルはこの「App Store」という商標を巡ってアマゾンをカリフォルニア州内の連邦地方裁判所に提訴している。

ゲームの画面がデモにもでてくるが、あれはなかなか面白そうである。これで、高価なiPadの替りにゲーム好きな子供たちに買ってあげる品ができた。しかも本も安くたくさん読めるので喜ぶ親が多いのかも知れない。レビュー次第ではクリスマス商戦でトップアイテムになるだろう。
もちろんゲームの種類や数はアップルのApp Store の比ではないが、ここにコンテンツが増えてくる可能性は十分にある。なにしろ、作っている側からするといくらでも販売チャンネルが増えたほうがいいのだから。

ところで、Kindle Fire を巡る最大の焦点の一つは「3G非対応」である。

これにはいくつか理由が考えられる。もちろんコストダウンが最初、そして次にApple ともめたくないキャリアとの交渉がうまくいかなかったこと。あるいはしばらくして交渉がまとまれば3G版がでてくるのかも知れない。

しかし、もう一つの考え方としては、アマゾンがタブレットにもともと3G通信機能を搭載したくなかったということである。コストや契約が煩雑になるのは、「1クリック購買」を推進するアマゾンにとっても得策なことではない。実はアメリカでもここ最近日本のWiMAXのような便利なサービスが出てきており人気を博している。Verizon 版のどこでもWiFi ルーターみたいなのもあるし、場所により任意の3Gネットワークを指定してつなぐ CLEAR というサービスもある。

clear
CLEAR のプランでは一番安いプランだと月々20ドルから利用できる。

こう考えると月々iPad だけのために15ドル以上を払うプランがどうしても割高に見えてしまう。
私も日本ではもっぱら WiMAX 経由でネットワークにつなげており、端末はアメリカで普段利用している iPhone である。周りでも持っている人が多いので、一つの時代の潮流だ。

Kindle Fire の先行発売は始まっており、出荷日は11月15日。感謝祭の週末をめがけて投入できたのは、スケジュール的にはバッチリである。一方、アップル側は年末商戦でアマゾンを迎え撃つタブレットがない状態だ。アマゾンの株価は今日の発表を受けて早くも上がり始めているという。

いよいよガチンコになってきたアマゾン VS アップル 今後も展開から目が離せないのは間違いない。

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