アカデミーにスティーブ ジョブズ登場 TV CMも公開される

昨夜の第82回アカデミー賞の授賞式にApple CEOのスティーブ ジョブズが飛び入り出場したことが話題になったが、その場でApple のCMも正式版が公開された模様。(下記がその正式版 前回にお届けしたのとは楽曲が違う Apple.comでも視聴可能)


受賞作品群はこちらの公式サイトで確認頂けるが、長編アニメ賞を受賞したのがピクサーの「カールじいさんの空飛ぶ家(原題:Up)」だから、筆頭株主のジョブス氏も呼ばれたのだろうとのこと。

アバターVSハートロッカー(Hurt Locker)の二大対決が注目されたベストピクチャーは後者に軍配があがった。女性監督の受賞はアカデミー史上初めてとのこと(むしろこちらが受賞のポイントだったのだろう)。ハートロッカーは6冠、アバターは3冠と両方とも大したものである。ハートロッカーは戦時下のイラク・バグダッドで爆発物処理に従事する特殊部隊(EOD: Explosive Ordnance Disposal)の活躍を描くサスペンスドラマでオリジナル脚本賞も受賞。個人的には筆者のお気に入り のマット・デーモン (Invictus)が受賞を逃したのと、District9がノミネートされてたことがサプライズだったが、今回のアカデミー賞は世相を反映してかかなり政治色が強いのが伺える。(グランプリのハートロッカーは勿論のこと、ドキュメンタリーで受賞したのは捕鯨イルカ漁をテーマにしたCoveだし、District9はアパルトヘイトを話題にした異色作だ)

ところで、以前CESで見つけたCNETの日英文の違いのように、今回は日系メディアの<誤訳>に気づいた。短編アニメ賞の受賞作Logorama(仏作品)の受賞スピーチを日本のメディアも報道しているのだが、「60分の映画に6年間の歳月!」というのと「16分の映画に6年間の歳月!」という二つの表記がある。「短編」なのだから16分が正しいはずと思い、原文をチェックしてみたらやはりその通りだった。(公式サイトの受賞者(Acceptance)スピーチから下記にママ引用)

Good evening. It doesn’t look like, but it’s a French film. Sorry about the accent. I’m the producer of the film, so I have to thank the 3,000 non-official sponsors that appear in the film. And I have to assure them that no logos were harmed in the making of the project.

This award has to be shared with the incredible people who made the film. All the team, and especially the three directors that are with us in the theater tonight: François Alaux, Hervé de Crécy and Ludovic Houplain. You can applaud them, the directors.

Thanks for them. They have been working for a very long time on this film. It took, like, six years to make this 16 minutes, so I hope to come back here with a long feature film, in about 36 years. Thank you very much. Bon soir.

ていうか、ここでの16と60の間違いはメディアとしてはお粗末すぎる。おかしいと思ったら、せめて原文をチェックするくらいの努力はして欲しいものである。(しかも何故か、誤訳をそのまま伝えた二つのメディアはシネマトゥディにクレジットしているが当のシネマトゥディは16分になってる。やられたか!?) 日本人の英語力向上についての貢献策をいつも考えている筆者としてはこういうのは妙に気になるのである。

(誤表記)
Goo映画 アカデミー賞短編アニメ賞は『ロゴラマ』が受賞!「60分の映画に6年間の歳月!」【第82回アカデミー賞】
@ニフティ映画 アカデミー賞短編アニメ賞は『ロゴラマ』が受賞!「60分の映画に6年間の歳月!」【第82回アカデミー賞】
(正表記)
シネマトゥディ アカデミー賞短編アニメ賞は『ロゴラマ』が受賞!「16分の映画に6年間の歳月!」【第82回アカデミー賞】

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。在米歴20年以上。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(ともにDiscover21)など計六冊を上梓。

3件のコメント

  1. nori
    2010 年 3 月 8 日

    買います!

  2. 匿名希望
    2010 年 3 月 22 日

    このブログのコメントは全てお友達だけ?

    このフォームにもミススペル?URLは大文字で表示した方が宜しいかとおもいます。URI に見えますよ。

    ちなみにcharityglobe.orgに興味があったのでこのサイトからリンクで飛んだサイトのAbout USをクリックするとGoDaddyのサイトでドメイン切れのメッセージ。

    ウェブの会社も経営されているとの事ですが、もう少し頑張りましょう。
    eBookのビジネスは非常に伸びると思いますので、ご成功をお祈りします。

  3. 管理人
    2010 年 3 月 22 日

    匿名希望様

    コメントありがとうございます。ちなみにこちらではスパム以外は受け付けておりますので、どなたでもコメントできるようになっております。(知人からのコメントが多いのも事実ですが)
    表記の件ご報告ありがとうございます。早速デザイナーに修正指示をだしておきます。
    CharityGlobeは現在NINGにサイトを移行中ですが、ドメイン切れリンクは確かによくないですね。ご指摘ありがとうございます!こちらも修正を担当者に依頼しておきます。
    電子出版の件で激励ありがとうございます。
    今後とも委力ブログをよろしくお願いいたします。
    管理人

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