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最近ネット上でよく見かける「~すぎる」ナントカという表現がある。冬季オリンピックに関するネタでもたくさん使われた。
例えば「可愛」すぎる選手、とか「美人」すぎるフィギュアスケーター、とか。可愛すぎる海女さん、なんてのも違うところでは見かけた。
ちなみにこの文法は「切れすぎる」ナイフ、とかとは意味が違うし、名詞+過ぎるという表現は一般的な日本語にはなかった表現だ。

コトバは時代と共に移ろうものであるから、筆者は勿論それらを使うかどうかは本人の自由でいいと思っているし自分でも使うこともある。
が、英語学習者においては注意頂きたい点がある。それはこれらの日本語のロジックが英語を話す際に影響することが頻繁にあるからだ。
よく言われるように、筆者もまた習得する外国語のレベルは母国語のそれを超えないという理論を信じる者であり、逆に英語のように日本語とかなり異なる言語を習得することで母国語にも(おかしな日本語になるとかそういうことではなく)いい意味で影響が出るということを体験している。これは英語の上級者になれば誰しもが経験していることだと思う。例えば、ポイントがない話が苦手になる。自身の主張が明確になるし、相手が聞いたことにきっちり答えてくれないと何だかすっきりしない、みたいなことだ。(だからといって、日本人独特の「あ・うん」の呼吸みたいなことが出来ないのかと言えばそうではないのだが)

で、この氷原の何が問題かというと、「~過ぎる」という表現に慣れてしまうと、それに該当する英語の表現として使われがちな” too ~ to ・・・” (・・・するには~すぎる)というフレーズを使う時に、後半をすっとばして話してしまう癖がつく可能性があるということだ。

例えば、美人で評判のある女優について話をする際に “She is too beautiful!” みたいに言ってしまう可能性がある。場合にもよると思うが、これだと聞き手がキョトンとして、続くコトバがないと思わず ” to WHAT?” と聞き返されてしまう可能性がある。筆者の体験では少し違う用法だが、まだアメリカに来たばかりの時に、友人と別れ際に “Take care!” と言おうと思って、 “Be careful!” と言ってしまったことがあり、その際にその友人はびっくりして、”of WHAT??”と言われてしまった。(それくらい周囲には危険が潜んでいるようには見えなかったということで、彼女は私だけは何かに気づいていると思ったのかも知れない)

同じように、このままいくと例えば 「~ しなさ過ぎる」 とか 「~ なさ過ぎる」という表現をそのまま英語にしてしまう可能性がある。無いものは無いのだから、無さ過ぎるというのは英語では理解不能になってしまう。また、英語では言わなくても分かることは省いてもいい場合があるので、これを英語にする時に例えば “Too small!” と言うと場合によっては通用することもあるかも知れない。(例えば誰かが書いた字があまりに小さくて見えない場合など to see もしくは to be seen が省略) が、”Too NOTHING!”とか間違っても言ってしまわないように(笑) これだと二重に間違っていて、意味が通じないどころか相手は混乱するだろう。英語学習者の方はぜひともご注意頂きたい。日本語を崩して話すのは問題ないが、正しい形が何かを理解できてなかったり、正しい形を話せないようになっていると思わぬところで弊害がでる、というお話。

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Hatena Bookmark - 「~すぎる」日本語に潜む罠 ~ ZEN ENGLISH
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