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現在MIT(マサチューセッツ工科大学)エンタープライズフォーラム・ジャパンのビジネスプランコンテスト&クリニックの真っ最中であり、主催者側が指名したメンターの方々と日夜ビジネスプランについての手ほどきを受けている。このコンテストの詳細を私は参加するまで知らなかったが、様々な業界の第一線級で活躍されるビジネスの大先輩の方々がコンテスト参加者(メンティーと呼ばれる)に対していろんな方法でコーチングを施すというこのコンテストはその知名度以上に本当に素晴らしいものだと実感している。今週末のメンタリングキャンプと呼ばれる「合宿」に参加するのが本当に楽しみである。

さて、そのメンタリングの合間に私の電子出版事業プランをメンタリングして下さっているメンターの方から、当ビジネスモデルの競合優位性についてを説明するという観点で、面白しい宿題を頂いた。それは名づけて「故郷のおばちゃんテスト」(笑)と呼ばれるもので、「メンティが夏休みに田舎に帰ったという設定で田舎の親戚のおばちゃんに自分のビジネスを説明するというもの」だ。

これについて、筆者なりの回答を準備してみた。対象は少し変えて、数年前に他界してしまった父方の祖母に向けて書いてある。個人的にはなかなかうまく簡単にまとめられたと思っているのだが、読者のみなさんはどうお考えになるだろうか。ということで、恥ずかしながらその文面を(一部修正して)公開させて頂く。


おばあちゃんへ、

勝義です。元気でやってますか?今年の日本はかなり暑いと聞きます。さぞや奈良も暑いでしょう。大好きなゲートボールをするのもいいですが、日差しに気をつけてくださいね。

さて、実は僕は新しい仕事を始めることにしたので、それについての報告です。

昔から書くのが好きだったんだけど、今回作家と出版関係の仕事を始めることにしました。そこに大きく成功するチャンスがあると思ったからです。今時代は大きく変わってきているのはテレビを見ているおばあちゃんにもよくわかると思います。

時代が変わる時にはいつも混乱があるけれども、そこにはチャンスもあります。僕はこれまでアメリカで学んだり仕事をした経験を活かして新しい出版の仕事をすることにしました。出版と言っても、紙を使わない出版です。これを電子出版といいます。しかも自分で書いた作品を自分で出版できるからとても便利です。

時代が変わる、それはこういうことです。

昔トヨタという会社は紡績機を作っていました。しかしこれから時代が変わるということを読んでいた創業者は自動車を作ることにしました。そして、世界一の自動車大国だったアメリカにも果敢に挑戦していきました。その読みはあたり、今ではトヨタは世界で一番の自動車メーカーになりました。

郵便にも同じ例があります。一昔前まではみんな手紙を郵便局に出していました。しかし、今はみんなパソコンや携帯電話を使って郵便をします。電子メールというやつです。郵便局が扱っている手紙の量はそれ以外の100分の1以下に減少しました。つまり、先のことを考えていいサービスを提供した人たちがいっぱい儲けたということです。

電話はどうでしょう?昔はみんな国営の電電公社を通じて電話をしていましたが、今はみんな携帯電話を使っています。家の電話をもたない人も増えています。電電公社の代わりにできたNTTという大会社は以前存在しますが、ソフトバンクという新しい会社はもともとまったく違うことをしていた会社です。

任天堂は昔、花札を作っていました。でもその時のおもちゃ屋さんとのつながりを使って、新しいゲーム機を産み出して世界に出ました。今や任天堂のゲームは世界で最も遊ばれているゲームの一つです。

おばあちゃんは本を読むのが好きだったので、今の出版不況についても少し知っているかも知れません。作家で成功するのが難しいことも。弟も以前漫画家を目指していましたが、結局売れませんでした。

でも僕には自信があります。日本人はどんどん世界から取り残されていっています。この出版業界の再編にしても同じです。先を見通す力がないと、大手だといってもすぐに死んでしまうし、業界が再編成される時には小さな会社にもチャンスが訪れます。

これをやるために、会社もとても小さくしました。新しいことをやる時にはスピードが重要だからです。従業員を連れて全速力で走るのは難しいし、方向を修正するときには余計な力がかかります。僕は僕自身がもっているとても小さくて性能のいい「コンパス」をもとに新しい分野の仕事に挑戦していきたいと考えています。そしてその体験談をもとに本を書いたり日記をつけて公開したりしています。

去年この仕事を初めてから一年が経ち、少しずついい方向に進んでいて、先日日経新聞にも僕の記事がでました。今日本とアメリカにいる出版業界のベテランと一緒にチームを組んでこの新しい事業をしようとしているところです。もちろん世界に出るための秘策をひっさげてです。過去の例を見ても分かるように、今や日本だけで通じる企画ではだめです。

「日本発、世界へ」
これをキャッチフレーズにこれまでどおり頑張っていきます。
成功したら真っ先に知らせるから、楽しみに長生きしてくださいね。

また近いうちに家族を連れて帰ります。孫たちもとっても大きくなりましたよ。

勝義

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