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コンゴの問題に関わり始めてまだ間もないのだが、同じアフリカの国チュニジアでつい先日起こったことは本当に大きな激励となった。
そう、チュニジアで起こった革命(ネット上でジャスミン革命と命名されたらしい ジャスミンはチュニジアを代表する花だという)にソーシャルメディアが深く関わっており、「ソーシャルメディア革命」と呼ばれているというのだ。

チュニジア

チュニジア大統領が国外脱出、87年から独裁 (YOMIURI ONLINE)

北アフリカ・チュニジアのジン・アビディン・ベンアリ大統領(74)は14日、退陣要求デモが全土に拡大する中、国外に脱出した。
 これにより、23年にわたって強権手法で国を治めたベンアリ大統領の体制は幕を閉じた。ガンヌーシ首相は同日、国営テレビを通じ、自らが暫定大統領として職務を引き継ぐと明らかにした。

これにソーシャルメディアが大きな役割を果たしたという報道がされている。
詳細はオルタナティブブログの下記エントリーに詳しい。

チュニジア政権崩壊におけるリアルタイムウェブとジャーナリズム (小林啓倫)

さて、最近の様々な政治的混乱においては、様々なソーシャルメディア+リアルタイムウェブが大きな存在感を放っていることはご存知の通り。それでは今回のチュニジアでは、どのような事態になっているのでしょうか?いくつか記事がアップされています:

■ Tunisian protests fueled by social media networks (CNN)

まずCNNのレポート。記事の冒頭、ハイライトが以下の3点にまとめられています:

* チュニジアの抗議活動において、SNSサイトが重要な要素になっている。
* 政府はブロガーの排除を最優先事項に置いている。
* 若者の高い失業率が、抗議活動を後押しする結果となっている。

特にウェブサービスの活用という点では、イランなどのケースと同様、TwitterとFacebookが中心となっているようですね:

通常のホームページも活用されているようですが、政府の対抗措置により軒並み閉鎖に追い込まれているとのこと。それに対して活動家たちは”Free From 404″(もちろん”not found”エラーを示唆しているわけですね)というスローガンを掲げ、政府の圧力を避けてTwitter、Facebookをコミュニケーションの場としているそうです。

エントリーの続編 
チュニジアの「ジャスミン革命」は「ソーシャルメディア革命」と呼べるのか?

Following Tunisian events on Twitter (動画)

Following Tunisian events on Twitter from The Next Web on Vimeo.

暴動をリアルタイムで中継する市民に対して、ツイッター規制をかけたというのが「ソーシャルメディア革命」と呼ばれる所以の一つとなったようだ。
英語の検索ではTwitter Revolutionなどとも呼ばれており、大きな話題になっているのが伺える。
関連記事:
Tunisia Twitter Revolution VS Twitter Impeachment (WPR)
Tunisia: Social Justice or Social Media? (Huffington Post)
The Jasmine Revolution: One-Time Wonder or Portent of Things Yet to Come? (Huffington Post) (*2004年にウクライナで起こったオレンジ革命の結果に民衆が満足しているのか?という視点を提起)

実際に、この革命を「ソーシャルメディア」が起こしたという見方を提示するのはやりすぎだし、得策ではないかも知れない。しかし、人々の視点を変えるという点で「ソーシャルメディア」と「革命」のつながりを目の当たりにする実例がでたというのは歓迎すべきことである。圧制に虐げられた市民の怒りが爆発するのが革命であり、それが民主主義というものであろう。(個別の政治的視点に言及するのは私の仕事ではないと思う)

次はコンゴ、ということにならないだろうか。私はそれを切望する。

チュニジアには行ったことはないが、90年代の後半に3ヶ月ほどエチオピアのアジスアベバに滞在し、アジスアベバ大学で地理の授業を聴講したことがある。アフリカという大陸は不思議な大陸である。日本という満たされた国にいる我々の日常からあまりにもかけ離れており、そのダイナミックさや悲惨さが訪れる者の心を奪う。
現地の人がすぐ前で飢えているにも関わらず、自分は豊かな食事にありつけているという矛盾。そして、何よりも胸に刻み付けられたのは、その大陸を訪れるまでまったく自分の心にアフリカの現実が映っていなかったという事実。それは映画「シンドラーのリスト」で見るような極度の対比で、自分の心に深く深く残った。
高校の卒業文集に自身の目標として、国際公務員として「アフリカ緑化」に携わることを掲げた。その夢と今はだいぶ違うところにはいるが、20代の前半に経験したアフリカは今も私の心に色んな形で残っている。そして、その最たるものは自身が無力だということを痛いほど感じさせられたという「傷」である。

その後アメリカに戻り、大学で環境政策学を学んだ際にも、いったいどうしたらこの大きな問題と自分が抱える葛藤を解決する方法があるのかと真剣に考えたものだった。(もちろん先進国には先進国の問題があり、それはシリアスなものである) 食料問題は人口増加が問題なのではなく、「配分」 (allocation) の問題だ。
当時学んだ数字だと、アメリカ人一人が一日に消費するエネルギー(資源)はアフリカ人一人が消費するそれの30倍にも相当すると言われていた。もしかしたら、今はもっと格差が開いているかも知れない。だから、資源問題を単純に「頭数」だけで考えるのは馬鹿げているし、それは誰かの一方的な利権を代弁するものに過ぎない。そのような先進諸国のエゴの犠牲になり続けてきたのが、アフリカ大陸であり、これは今日にいたるまで社会の進歩の闇に潜んでいる、まさに「暗黒大陸」なのだ。

で、何が「暗黒」かというと、それは世界中のほとんどの人が現地で起こっているという事実を知らないことである。だから「可視化」が問題になるし、共感が必要になる。ニュースで報道されていたとしても、それは多くの人の心には届かない。「アフリカはいつだってそうじゃないか」という風に思うのが関の山だろう。
しかし、一度でもアフリカを訪れれば、アフリカの現実は自分の現実になる。自分の日常の中に、アフリカを感じ、自分の生活に矛盾を感じるようになる。それが自然だと思う。私が環境学を学んだ結論は、「先進国にいるものが生活水準を下げること」、あるいはそうしなくともそういうことに意識を向けること、だった。

今回のコンゴの運動に関しては、従来のような「募金」とか「人道支援」というレベルのサポートを求めるのは、私のすることではないと考えている。
あくまでもソーシャルメディアを活用して、注意を惹きつけること、より多くの人々にその惨状についての認識と理解を得てもらい、また、「自分たちの生活と実は密接なつながりがある」ということを認識してもらうことである。

ソーシャルメディア革命は一つのつぶやき、一本のブログエントリーからスタートする。。。

コンゴについての現状を伝えるサイトの一つがコチラのFriends of Congo.org

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