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恥ずかしながら先日の日本出張で本イベントのことを初めて知った。筆者も幼少の頃より、大好きだった祖父に将棋を教えてもらって以来、将棋は「下手の横好き」で指し続けている。(といっても、さすがに最近はチャンスがめっきり減ったのが残念だ)

女流棋士のトップクラスがコンピュータと対極をする。しかも今回は4台のマシン(プログラム)での合議制だという。

日本将棋連盟側の告知文
対する情報処理学会側の告知文
イベントの詳細はコチラの産経の記事に詳しい。

将棋では人間がコンピュータに負けるのは後50年はかかるだろうと以前言ったのは羽生名人だったと思ったが、今回ばかりはかなり手ごわそうだ。

興味的なのはコンピュータがいよいよ技術の向上のために独自の機械学習が取り込まれていること。これは例えばグーグルの検索精度が高くなったり、機械翻訳の精度が高まるのと同じような仕組みとのこと。筆者が個人的に興味をもっている「差分解析」の部分とも大いに通じる部分があると感じている。

つまり、この対局は単なる将棋の対局ではなく、AIがどこまで人間の頭脳に迫れるかという点でインターネットの進化とも大きく関連しているといえるのだ。つまり将棋ファンのみならずとも目が離せない対局だ。これは前回渡辺明竜王に挑戦したボナンザから取り入れられたものだという。

 形勢判断では、駒の損得や配置などを数値化した多くの指標(パラメーター)を設定し、多次元関数をつくる。従来は、棋力の高い人間がつくった評価関数をコンピューターに教え込む手法が一般的だったが、棋力の低い保木さんは評価関数づくりを機械まかせにした。膨大なプロの棋譜から優勢に導く条件をコンピューターに学習させ、評価関数を進化させたのだ。

これに加えて、「悪手」を防ぐための「合議制」の採用、つまり多数決させるということ。これは万全の布石のようだ。情報処理学会(コンピュータ側)では勝率は95%と言っているそうだからすごい自信だ。

両対局者のプロフィール

<対局者プロフィール>

●清水市代(しみずいちよ) 女流王将

* 生年月日 昭和44年1月9日(41歳) 東京都東村山市出身
* 昭和58年 高柳敏夫名誉九段門下で女流育成会入会
* 昭和60年4月 女流プロ2級 女流棋士となる
* 昭和63年2月 第14期「女流名人位戦」で初タイトル獲得
* 平成7年1月  女流初の三冠(女流名人・女流王将・倉敷藤花)
* 平成8年7月  女流初の四冠(女流名人・女流王将・女流王位・倉敷藤花)
* 平成12年10月 女流六段(女流棋界初)
* 平成19年6月 第29期「女流王将戦」で千葉に挑戦し、3-1で奪取
* タイトル戦登場は60回、獲得は女流名人位10、女流王将9、女流王位14、倉敷藤花10(連続7期)の合計43期(歴代1位)

●あから2010

* 情報処理学会の「トッププロ棋士に勝つ将棋プロジェクト」特製システム
* 阿伽羅(あから)は10の224乗という数を表し、将棋の局面の数がこの数に近いことに因んで命名された
* ハードウエア部
-東京大学クラスターマシン:
 -Intel Xeon 2.80GHz, 4 cores 109台
 -Intel Xeon 2.40GHz, 4 cores 60台
             合計 169台 676 cores
-バックアップマシン:4プログラムそれぞれについて1台ずつ
 -CPU: Xeon W3680 3.33GHz 6cores
 -Memory: 24GB (DDR3 UMB ECC 4GBx6)
* ソフトウエア部
-構成:国内トップ4プログラムによる多数決合議法(4つのプレイヤープログラムに局面を渡し、指し手を受け取り、もっとも多い手を指し手として返す)
 -合議マネージャ: 開発:電気通信大学伊藤研究室&保木邦仁
 -プレイヤー1:「激指」開発:激指開発チーム(鶴岡慶雅、横山大作)
 -プレイヤー2:「GPS将棋」開発:チームGPS(田中哲朗、金子知適ほか)
 -プレイヤー3:「Bonanza」開発:保木邦仁
 -プレイヤー4:「YSS」開発:山下宏

果たして歴史は作られるのか、大いに注目したい。

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